2015.09.15 | ニュース

肩腱板の関節鏡手術後の痛みに振動刺激が有効

ランダム化比較試験により検証
from The American journal of sports medicine
肩腱板の関節鏡手術後の痛みに振動刺激が有効 の写真
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肩腱板損傷後の関節鏡下手術は術後に強い痛みが出ることがあります。今回の研究では、手術後に肩に振動刺激を行うと、術後の痛みが改善したことを報告しました。

◆振動刺激を行う群と対照群にランダムに振り分け

肩の腱板と呼ばれる筋肉の集まりは、肩を安定して運動させる働きがあります。損傷すると、腕を上げたり下ろしたりするときに強い痛みが出ます。

今回の研究では、肩腱板損傷後の関節鏡下手術を受けた109人を、振動刺激を行う群と対照群の2群にランダムに分けました。

振動刺激は、肩関節に対し、1秒間に80回の振動刺激を5分間、6ヶ月毎日行いました。

 

◆振動刺激を行うと6週間後の痛みが改善

以下の結果が得られました。

振動群では、対照群(VASスコア3.67±0.48cm)と比較して、手術後6週間時点での急性の痛み(Visual analog score[VAS]2.24±0.29cm)をやわらげた(p<.003)。

肩腱板損傷後の関節鏡手術後に、肩に振動刺激を行うと手術後6週間時点での痛みが改善しました。しかし、6ヶ月後の時点では、振動刺激を行っても行わなくても同様の結果でした。

 

肩腱板損傷の関節鏡手術で痛みを和らげる効果が期待できますが、手術後ある程度の時期は痛みがあります。痛みがあるとあまり動かさなくなり、筋力も落ちてしまうという悪循環に陥ることもあります。早期に痛みが少しでも軽減する手法として、今後の検証を期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

A Randomized, Double-Blinded, Placebo-Controlled Clinical Trial Evaluating the Effectiveness of Daily Vibration After Arthroscopic Rotator Cuff Repair.

Am J Sports Med. 2015 Sep 2

[PMID: 26337247]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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