2015.06.19 | ニュース

パーキンソン病患者がもっと歩けるようになる、チャレンジングなトレーニングに効果あり

カロリンスカ大学のトレーニングプログラム
from Neurorehabilitation and neural repair
パーキンソン病患者がもっと歩けるようになる、チャレンジングなトレーニングに効果ありの写真
(C) sabine hürdler - Fotolia.com

立ったり歩いたりがうまくできなくなるパーキンソン病の治療では、骨折の原因になる転倒を防ぐトレーニングが重要です。スウェーデンのカロリンスカ大学の研究班が、複数のタスクを同時に行うなど「高度にチャレンジングな」バランストレーニングのプログラム「HiBalanceプログラム」を開発し、パーキンソン病患者に実際の効果を試したところ、通常のケアよりもバランスと歩行の能力が改善したという結果が出ました。

◆100人のパーキンソン病患者をランダム化

研究班は、中高年で軽度から中等度のパーキンソン病がある人100人を対象として、HiBalanceプログラムによって10週間のトレーニングを行うか、通常のケアを行うかで対象者をランダムに2つのグループに振り分けました。

パーキンソン病患者100人が、10週間のHiBalanceプログラム群(51人)と対照群(49人)にランダム化された。

 

◆バランスと歩行能力が改善

10週間のトレーニングによって次の結果が得られました。

合計91人の参加者が試験を完了した。介入後、群間の比較によって、バランスと歩行の能力がHiBalance群で対照群よりも有意に改善していた。    

通常のケアのグループよりも、HiBalanceプログラムのグループでバランスと歩行の能力が改善していました

 

HiBalanceプログラムの効果とリスクは、より多くの人に、あるいは長期間使われることで、より多くの面が明らかになるかもしれません。その試みの中でプログラムがさらに洗練されていくかもしれません。転びやすく、骨折しやすいパーキンソン病の人に有効な治療法が待たれています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

The Effects of Highly Challenging Balance Training in Elderly With Parkinson's Disease: A Randomized Controlled Trial.

Neurorehabil Neural Repair. 2015 Jan 21

 

[PMID: 25608520]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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