2015.06.11 | コラム

アルツハイマー型認知症の診断について

認知症の基礎知識〔その2〕
アルツハイマー型認知症の診断についての写真
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認知症の中で一番多いのがアルツハイマー型認知症です。典型的な症状として物忘れがありますが、加齢による物忘れと区別しにくく早期の診断が遅くなってしまうことがあります。そこで今回は、アルツハイマー型認知症の診断のポイントについてご紹介いたします。

◆典型的な症状の物忘れ

アルツハイマー型認知症の典型的な症状に「物忘れ」があります。

物をどこかに置き忘れたといったことは、高齢者の方でも見受けられます。

しかし、物をなくしたり、おかしな場所に置き忘れたりする、前日何をしたか思い出せない、迷子になるといった症状があらわれた際はアルツハイマー型認知症の疑いがあります。

アルツハイマー型認知症の症状について、詳しくは第一回目の記事をご覧ください。

http://medley.life/news/item/5562869259747e6701e6330e

 

◆診断するポイントは症状が「進行するか、しないか」

もちろんこれだけで診断ができるものではありません。

一方、早期であれば、物忘れはアルツハイマー型認知症と診断できるレベルのものではない非常に軽いものでしょう。

アルツハイマー型認知症の物忘れと認知症でない高齢者でもみられる物忘れとを区別する一番重要な点は、「進行するか、進行しないか」です。

認知症でない高齢者でもみられる物忘れは、何年たっても大きくは変わりません。

それに対し、アルツハイマー型認知症は「神経変性疾患」と呼ばれる病気のグループであり、ゆっくりと発症し進行していくもので、同時に物忘れなどの症状も確実に悪化していきます。

ですから、現在はアルツハイマー型認知症と呼ばれる段階ではなくても、その病気の可能性が少しあると思えば、その時点の様子を気にするだけではなく、長い目で経過をみることが重要です。

例えば1年前には自分で料理をしていたが最近はできなくなってしまったなど、何か大きな変化があるはずです。こういったことを家族の方が観察し、受診の際に教えていただけると非常に助かります。

執筆者

MEDLEY医師会員

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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