制酸薬・抗コリン薬配合剤 - 解説(効能効果・副作用・薬理作用など) | MEDLEY(メドレー)
制酸薬・抗コリン薬配合剤
胃酸の中和作用や、抗コリン作用による消化管の過剰な運動を抑える作用などにより胃炎や消化性潰瘍などを治療する薬

制酸薬・抗コリン薬配合剤の解説

制酸薬・抗コリン薬配合剤の効果と作用機序

  • 酸(胃酸)を中和したり、消化管の過剰な運動を抑えることで胃炎や消化性潰瘍などを治療する薬
    • 消化管に対して胃酸などの攻撃因子が、胃粘膜などの防御因子を上回っている状態では、消化性潰瘍や胃炎などがおこりやすい
    • アルミニウムなどの一部の金属イオンを含む薬剤は酸を中和する作用をもつ
    • 神経伝達物質アセチルコリンが亢進している状態では、胃炎や潰瘍の発症や悪化などがあらわれる場合がある
    • 本剤は酸を中和する金属イオンを含む制酸薬とアセチルコリンを阻害する抗コリン薬などの配合剤

制酸薬・抗コリン薬配合剤の薬理作用

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などでは消化管に対して胃酸などの攻撃因子が胃粘膜などの防御因子を上回っている状態にある。胃酸(塩酸)は強い酸であり分泌過多の状態や防御因子が少ない状態では胃を溶かして胃炎や消化性潰瘍などがおきやすくなる。

アルミニウム、マグネシウムなどの一部の金属イオンを含む薬剤は酸を中和する作用を持ち、制酸薬とも呼ばれる。

胃や腸などの消化管の運動には神経伝達物質のアセチルコリンが深く関わり、アセチルコリンの作用が亢進している状態では、胃・腸・食道などの痙攣、胃痛、潰瘍などの発症や悪化、下痢や腹痛などがあらわれる場合がある。

本剤は酸を中和する金属イオンを含む制酸薬とアセチルコリンの作用を阻害する抗コリン薬の配合剤で、主に胃炎などの消化器症状の治療薬として使用される。

制酸薬・抗コリン薬配合剤の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 口渇、便秘、胸やけなどがあらわれる場合がある
  • 精神神経系症状
    • めまい、頭痛、眠気などがあらわれる場合がある
  • 緑内障前立腺肥大、麻痺イレウスなどの患者への使用に関して
    • 本剤に含まれる抗コリン薬の抗コリン作用により、上記疾患の症状を悪化される可能性があるため、本剤を使用できない場合がある
  • テトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬などとの飲み合わせ
    • 本剤に含まれる金属イオンの影響により上記薬剤などの吸収が低下し作用が減弱する可能性がある

制酸薬・抗コリン薬配合剤の一般的な商品とその特徴

コランチル

  • 制酸薬(水酸化アルミニウムゲル、酸化マグネシウム)と抗コリン薬(ジサイクロミン塩酸塩)を配合した製剤