抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)
抗コリン作用により膀胱の異常な収縮を抑え、神経因性膀胱や過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善する薬

抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)の解説

抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)の効果と作用機序

  • 抗コリン作用により膀胱の異常な収縮を抑え、神経因性膀胱過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善する薬
    • 膀胱が勝手に収縮することにより、急にトイレに行きたくなる尿意切迫感や何回もトイレに行きたくなる頻尿などの症状があらわれる
    • 膀胱の収縮には神経伝達物質アセチルコリンが関与している
    • 膀胱でのアセチルコリンの作用を阻害(抗コリン)すると膀胱の収縮が抑えられる

抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)の薬理作用

過活動膀胱は膀胱が活動し過ぎる状態で、膀胱内に尿がそれほど溜まっていないのに排尿の筋肉が頑張りすぎて急に尿意をもよおす病気である。

神経因性膀胱は尿を我慢したり出したりする機能が、脳の中の排尿を司る部分や自律神経の乱れなどにより調節できなくなる病気である。過活動型で急に尿意をもよおす場合は過活動膀胱ともよばれる。

膀胱が勝手に収縮することにより、急にトイレに行きたくなる尿意切迫感や何回もトイレに行きたくなる頻尿などの症状がおこる。膀胱の収縮には神経伝達物質のアセチルコリンが関与する。アセチルコリンがムスカリン受容体というものに作用すると膀胱が収縮する。ムスカリン受容体におけるアセチルコリンの作用を阻害(抗コリン作用)すれば膀胱の収縮が抑えられる。

本剤は膀胱のムスカリン受容体におけるアセチルコリンの作用を阻害(抗コリン作用)し、膀胱の異常な収縮を抑え、過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善する。

抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 口渇、便秘、吐き気などがあらわれる場合がある
  • 麻痺イレウス
    • 頻度は非常に稀だがおこる可能性がある
    • お腹がはる、著しい便秘、腹痛、吐き気がみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
  • 抗コリン作用による眼への影響
    • 眼の調節障害(眼圧上昇など)があらわれることがあるため、持病に緑内障などがある場合、本剤を使用できないことがある

抗コリン薬(神経因性膀胱、過活動膀胱)の一般的な商品とその特徴

ネオキシ、ポラキス

  • ネオキシは外用貼付剤(テープ剤)、ポラキスは錠剤である
  • ネオキシテープに関して
    • ポラキスと同成分であるが、本剤は徐放性製剤になっている
    • 口渇などの副作用の軽減などが期待できる

バップフォー

  • 細粒剤があり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットが考えられる

ウリトス、ステーブラ

  • OD錠があり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットが考えられる

ベシケア

  • OD錠があり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットが考えられる

トビエース

  • 同系統薬であるデトルシトールを改良した製剤
    • 本剤は一般的にデトルシトールより個人差(服用する人による薬の効きめなどの違い)が出にくくなっている