あくせいしょうこうぐん
悪性症候群
精神神経用薬(主に抗精神病薬)を服用をきっかけに、高熱や意識障害を来すまれな薬の副作用
1人の医師がチェック 7回の改訂 最終更新: 2026.05.24

悪性症候群の基礎知識

POINT 悪性症候群とは

悪性症候群は、主に抗精神病薬などの使用をきっかけに、高熱、筋肉のこわばり、意識の変化、血圧や脈拍の乱れなどが現れる重い薬の副作用です。抗精神病薬の開始・増量・変更だけでなく、パーキンソン病治療薬の急な中止や減量でも起こることがあります。診断のために、使用中の薬や症状の経過を確認し、血液検査でCK上昇、腎機能障害、炎症反応などを調べます。治療では原因と考えられる薬を中止し、冷却、点滴、電解質補正などの全身管理を行います。重症例では集中治療が必要になることがあります。

悪性症候群について

  • 悪性症候群は抗精神病薬などを使用した後に、発熱、筋肉のこわばり、意識障害自律神経症状などが出る重い副作用
  • 脳内で体温調節や筋肉の動きに関わるドパミン(ドーパミン)の働きが急に低下することが関係すると考えられている
  • 抗精神病薬以外でもパーキンソン病治療薬の中止・減量によっても生じることがある
  • まれな副作用ではあるが、命に関わることがあるため注意が必要
  • 発生頻度については0.01%から3.2%と報告によって幅がある
  • 死亡率は以前は30%を超えるとされていたが、現在は医療技術の進歩により、10%程度に低下している
  • 抗精神病薬(定型・非定型に関わらず)が主な原因として知られているが、抗うつ薬や抗不安薬でも発生することがある
  • 脱水や感染症、暑熱環境、低栄養、強い疲労などが重なると発生リスクが上がると考えられている

悪性症候群の症状

  • 発熱:40℃を超える高熱が出ることがある
  • 意識障害:意識がはっきりしない状態
  • 筋強剛:筋肉が異常に硬くなる
  • 頻脈など

悪性症候群の検査・診断

  • 問診:使用している薬や中止した薬などの情報を得る
  • 身体診察:発熱の程度や意識障害の程度を調べる
  • 血液検査:筋肉が壊れると放出されるCK(クレアチンキナーゼ)の値や電解質異常の有無を調べる
  • 尿検査:筋肉の障害を示唆するミオグロビン尿の有無などを調べる
  • 画像検査:必要に応じて、感染症や脳の病気の有無について調べる

悪性症候群の治療法

  • 原因となっている薬物を特定し、適正化を行う(薬剤の中止またはドーパミンの働きを促す)
  • 全身管理
    • バイタルサインの測定
    • 全身の冷却と脱水の補正
    • 横紋筋融解症による人気の悪化、呼吸障害、不整脈などが現れた場合には対応する
  • 薬物療法
    • ダントロレンを中心に病状に合わせた薬使う

悪性症候群のタグ

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