くらみじあせいいんとうえん
クラミジア性咽頭炎
性病の原因菌であるクラミジアがのどの感染を起こした状態
1人の医師がチェック 3回の改訂 最終更新: 2018.07.11

クラミジア性咽頭炎の基礎知識

POINT クラミジア性咽頭炎とは

性病の原因菌であるクラミジアが喉(のど)に感染を起こすとクラミジア性咽頭炎になります。性行為(特にオーラスセックス)でうつることがほとんどです。のどが痛くなったり首のリンパ節が腫れたりしますが、症状が出ないことが多いため気づかないうちに周囲に感染を広めてしまうことがあります。 性病の一種である淋菌も一緒に感染していることが多いため、疑わしい人は専門的な医療機関(性病科や感染症内科など)できちんと検査してもらうことが大切です。

クラミジア性咽頭炎について

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クラミジア性咽頭炎の症状

  • 通常の咽頭炎扁桃炎と同じ症状が出る
    • 喉が痛い
    • 扁桃腺が腫れる
    • 首のリンパ節が腫れる
    • 喉の奥に白い膜(白苔)が張ったようになる
  • 全く症状が出ないことが結構ある(潜伏感染
    • 症状が出ないと感染していることに気づかないため、周囲に感染を広げてしまう
症状の詳細

クラミジア性咽頭炎の検査・診断

  • 問診
    • いつからどういった症状が出ているか
    • 不特定多数と性行為を行うか
    • 性風俗店に行くか(コマーシャルセックスワーカーと性行為を行うか)
    • オーラスセックスを行うか
    • コンドームを装着して性行為を行うか など
  • 身体診察
    • 喉の腫れや白苔の有無を確認する
    • 首のリンパの腫れの有無を確認する
  • 細菌検査(喉の奥の分泌液を採取する)
    • 細菌培養検査
      • 薬剤感受性試験(抗菌薬が聞くかどうかを確かめる検査)も行うことができる
    • 遺伝子検査(PCR法など)
    • 酵素免疫法(EIA 法)
  • クラミジア淋菌と一緒に感染を起こしていることが多いため、クラミジア感染症が疑われたら淋菌も検査する必要がある

クラミジア性咽頭炎の治療法

  • クラミジア性咽頭炎の治療には、抗菌薬抗生物質)として、レボフロキサシン(クラビット®など)やアジスロマイシン(ジスロマック®)、ドキシサイクリン(ビブラマイシン®)などを用いる
    • 治療薬の例:レボフロキサシン500mgを7日間点滴か内服
    • 治療薬の例:アジスロマイシン1000mgを1回点滴か内服
    • 治療薬の例:ビブラマイシン100mgを1日2回7日間内服
    • 治療薬の例:ミノマイシン100mgを1日2回7日間内服
  • 淋菌感染症合併している(あるいは合併が疑われる)場合には、治療にセフトリアキソン(ロセフィン®など)も用いる
    • 治療薬の例:セフトリアキソン250mgを1回筋肉注射する
治療法の詳細

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