ぐるかごのーま

グルカゴノーマ

膵臓の膵島(ランゲルハンス島)にできる、血糖を上昇させるホルモンである「グルカゴン」を過剰に分泌する良性の腫瘍

病気に関連する診療科の病院を探す
3人の医師がチェック 19回の改訂 最終更新: 2017.09.30

グルカゴノーマの基礎知識

グルカゴノーマについて

  • 膵臓の膵島(ランゲルハンス島)にできる、血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられるを上昇させるホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるである「グルカゴン」を過剰に分泌する腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類される
    • ランゲルハンス島の中でもα細胞という細胞にできた腫瘍
      ・ランゲルハンス島の中のβ細胞という細胞は血糖値を下げる「インスリン膵臓から出る、血糖値を下げる方向に働くホルモン。インスリンの欠乏や作用不足が糖尿病の原因となる」を産生しており、β細胞にできる腫瘍は「インスリノーマ」と呼ばれる
  • グルカゴノーマの半数以上が悪性で、転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いすることがある
    • 転移先としては肝臓などが多い
  • 男女比はやや女性の多い
  • 小児慢性特定疾患に登録されており、申請を行えば状況次第で医療費の補助を受けることができる

グルカゴノーマの症状

  • 血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値が上昇することによる糖尿病と類似した症状
    • 喉の渇き、頻尿排尿のため、トイレに何度も行かなければならない状態。原因は様々であるが、膀胱や尿道、神経に何らかの異常があることで起こる、体重減少
  • 舌や唇の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る舌炎口唇炎
  • 特徴的な皮膚の症状
    • 場所を変えて出現する強いかゆみを伴う赤茶色の発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称壊死ある部位の細胞が死んでしまうこと。多くの場合、血管が詰まったり、つぶれたりして、血液が流れなくなってしまうことが原因となる性遊走性紅斑皮膚にできる発疹を表す言葉の一種で、赤く、平坦な状態のものを指す
  • 深部静脈血栓症が起こることもある

グルカゴノーマの検査・診断

  • 血液検査:グルカゴンや血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられるの値を測定する
  • 画像検査:腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの有無や位置を確認する
    • 腹部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、腹部の状態を調べる検査
    • 腹部CTX線(放射線)を用いて腹部の状態を調べる検査。肝臓や腸などの内蔵から骨や筋肉まで、様々な組織の状態を確認することができるMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • 超音波内視鏡検査上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)などに用いられる内視鏡の一種で、カメラの脇にエコー装置がついていて、超音波と直視の両方で病気を診断するための検査

グルカゴノーマの治療法

  • 手術による腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの摘出が第一選択治療や検査について、まず最初に選ばれるものを指す。最も基本的、あるいは効果が立証されているもの
    • 手術は膵頭十二指腸切除術・膵体部切除など
    • 完全な切除が難しい場合も症状の緩和などを目的に手術を行うことが多い

グルカゴノーマが含まれる病気


グルカゴノーマのタグ


グルカゴノーマに関わるからだの部位