ヘルパンギーナに関する注意点:保育園や幼稚園、会社への出勤など
ヘルパンギーナに関する生活上の注意点について説明します。ヘルパンギーナにかかったら
目次
1. ヘルパンギーナかもしれないと思ったら何科にかかれば良い?
発熱や口の中の痛みが出現しヘルパンギーナかもしれないと思ったら、小児科か内科を受診してください。
2. ヘルパンギーナになったらどんな食事をとれば良い?
ヘルパンギーナになり口の中が痛むと食事が進まなくなることがあります。そのような時には、あまり噛まずに飲み込めるものを食べるようにします。プリンやゼリー、アイスクリーム、豆腐などが良いでしょう。また酸っぱいものは染みるので、オレンジジュースなどは避け、牛乳や麦茶などを飲むようにします。水分しかとれないときには、経口補水液(商品名:オーエスワン®など)を利用するのも良いでしょう。
また食事の約30分前にアセトアミノフェン(商品名:カロナール®など)を内服すると、口の中の痛みが軽減し、食べられるようになることがあります。
ヘルパンギーナは特別な治療をしなくても1週間程度で完治する病気ですが、口の中の痛みのために飲食ができなくなると脱水症になることがあります。水も飲めずに尿の量が減り、泣いても涙が出ないとき、元気がなくぐったりしているときなどは、脱水症の恐れがあります。小児科か内科をもう一度受診してください。
3. ヘルパンギーナの流行期に気をつけるべきこと
ヘルパンギーナは夏から初秋にかけて流行します。7月頃に流行のピークになります。
ヘルパンギーナの原因ウイルスは、咳や鼻汁、便の中に排出され、それを吸い込んだり触れたりすることによって人にうつります。
ヘルパンギーナの流行する夏から初秋には、うがいやマスク、手洗いをすることで、感染を防ぐことができます。特におむつ交換後、排便後にはしっかりと手洗いを行い、便の付いたおむつは密閉して捨てるようにしましょう。
ヘルパンギーナにかかった後は、咳や鼻汁、便の中に、数週間から数か月間ウイルスが排出されるので、その間は注意が必要です。
4. ヘルパンギーナは大人もかかるのか?大人だとどんな症状が出やすい?
ヘルパンギーナは子どもに多い
大人でもヘルパンギーナの主な症状は発熱や口内炎です。そのほか、大人がヘルパンギーナにかかると、項部硬直(仰向けになり頭を持ち上げると首に抵抗がある)やケルニッヒ徴候(仰向けになり股関節と膝を90度曲げた状態から膝を伸ばせない)、首の
5. ヘルパンギーナになったらいつから保育園や学校、会社に出ても良い?
ヘルパンギーナになったら、熱が出ていて口の中が痛むうちは、保育園や学校、会社はお休みします。熱が下がり、口の中の痛みがなくなって普通の食事がとれるようになったら、保育園や学校、会社に行く普段の生活に戻って構いません。
ただし症状が治った後も、数週間から数か月の間ウイルスは咳や鼻汁、便に排出されるので、特に保育園でのおむつ交換の後には手洗いをしっかり行い、おむつは密閉して捨てて、感染を防ぎましょう。
6. ヘルパンギーナになったらプールに入ってはいけない?
ヘルパンギーナになったら、熱が出ていて口の中が痛むうちは、学校などをお休みするとともに、同じように人が集まる場所は避けてください。プールにも入ってはいけません。熱が下がり、口の中の痛みがなくなって普通の食事がとれるようになったら、プールに入って構いません。