すうぃーとびょう
スウィート病
発熱、好中球の増加、身体に生じる赤い斑点が特徴的な病気
4人の医師がチェック 30回の改訂 最終更新: 2022.03.24

スウィート病の基礎知識

POINT スウィート病とは

発熱や赤い斑点をともなう病気です。好中球という種類の白血球が増加することが知られています。悪水腫瘍やウイルス感染が原因で起こります。スウィート(Sweet)病が疑われる人には血液検査や病理検査などが行われます。炎症による病気なので、ステロイド薬を使って炎症を抑えることが治療になります。スウィート病の診療は皮膚科で行われます。

スウィート病について

  • 発熱、好中球の増加、身体に生じる赤い斑点が特徴的な病気
    • 原因は不明
    • 細菌ウイルスに対して、免疫(好中球)が過剰な反応をすることで起こるとも考えられている
  • 30-60歳で発症することが多い
    • 女性に多い
  • スウィート病が治った後で、他の病気を発症することがある

スウィート病の症状

  • 主な症状
    • 39℃前後の発熱
    • 顔、頚、上半身の皮膚に赤い斑点(紅斑)が生じる
    • 紅斑は、境界がはっきりしており、痛みを伴う
    • 水疱(水ぶくれ)を伴うことがある
  • 上気道感染(かぜ)の症状が先行することがある
  • まれに神経スウィート病といって脳に炎症が起こることがあり、以下のような症状を呈する
    • 頭が痛い
    • 意識を失う
    • けいれん
    • しゃべりにくい
    • 記憶力の低下
    • 手足が動かなくなる

スウィート病の検査・診断

  • 主な検査
    • 血液検査
    • 皮膚の病理検査
  • 除外診断が必要になることが多い疾患とそのための検査
    • 壊疽性皮症:潰瘍所見鑑別白血球の状態を確認
    • 好中球破砕性血管炎、持久性隆起性紅斑、顔面肉芽腫:血管のフィブリノイド壊死の有無
    • ベーチェット病:臨床所見での鑑別

スウィート病の治療法

  • 炎症を抑える為に、ステロイド薬を使用する
  • 他に病気が明らかになった時は、その病気に対する治療が必要となる

スウィート病のタグ

スウィート病に関わるからだの部位