まんせいひろうしょうこうぐん
慢性疲労症候群
病気や過労などの明らかな原因がないにもかかわらず、日常生活に支障が出るほどの強い疲労が6ヶ月以上続く状態
6人の医師がチェック 106回の改訂 最終更新: 2023.06.12

慢性疲労症候群の基礎知識

POINT 慢性疲労症候群とは

病気や過労など明らかな原因がないにも関わらず、日常生活に支障が出るほどの強い疲労が6ヶ月以上続く状態のことです。現在のところ明らかな原因は解明されてはいませんが、身体や脳に生じる何らかの異常が関係していると考えられています。疲労以外にも微熱や頭痛、筋肉痛、睡眠障害などの症状が現れます。問診や症状をもとにして診断が行われ、他の病気の有無を確認するために、血液検査などが行われることがあります。症状を和らげる治療が中心になり、同時に生活習慣や運動習慣の見直しなども行われます。慢性疲労症候群が心配な人は内科や精神科を受診してください。

慢性疲労症候群について

  • 病気や過労などの明らかな原因がないにもかかわらず、日常生活に支障が出るほどの強い疲労が6ヶ月以上続いている状態
  • 現時点で原因は解明されていないが、単に「疲れている」だけではなく、身体や脳に生じている何らかの異常が関連していると考えられている
    • 通常の疲労と慢性疲労症候群を検査などではっきりと区別することはできないが、通常の疲労では慢性疲労症候群を説明できないと考えられている

慢性疲労症候群の症状

  • 日常生活に支障が出るほどの強い疲労感
    • 6か月以上症状が出ている
  • その他の症状が出ることもある
    • 微熱
    • 頭痛
    • のどの痛み
    • 筋肉痛
    • 睡眠障害
    • 精神症状(抑うつなど)

慢性疲労症候群の検査・診断

  • 慢性疲労症候群を診断するために検査を行ってもあまり有効でないことが多い
    • 検査で異常が分かることは少ない
    • 検査で異常が分かってもその原因が慢性疲労症候群なのかの判断も難しい
  • 問診や症状の程度が重要
  • 似たような症状があらわれる他の病気を、検査によりまずは否定することが重要
  • 慢性的な疲労を起こしうる他の病気を否定するために、全身の検査を行うことがある
    • ホルモンの異常(甲状腺機能低下症
    • がん
    • 自己免疫疾患
    • 感染症(慢性EBウイルス感染症など)
    • その他

慢性疲労症候群の治療法

  • 明らかな原因が解明されておらず、対症療法が治療の中心となる
    • 薬物療法:ビタミン、漢方、ステロイド薬などを飲む
    • ストレスに対するカウンセリングやリフレッシュ
    • 生活習慣、運動習慣の見直し
    • その他

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