けっせつせいたはつどうみゃくえん
結節性多発動脈炎
内臓へ向かう動脈など、中等度の太さの血管の壁に炎症が起こる病気
6人の医師がチェック 89回の改訂 最終更新: 2018.01.14

結節性多発動脈炎の基礎知識

POINT 結節性多発動脈炎とは

内臓へ向かう動脈など、中等度の太さの血管の壁に炎症が起こる病気です。その結果、脳梗塞、消化管出血、心筋梗塞、腎障害、皮膚潰瘍、指の壊死などが起こります。また炎症を反映して発熱や体重減少も見られます。血液検査により炎症の原因を調べたり、血管の炎症の確認のため血管造影を行います。生検といって組織の一部を取ってきて、血管に炎症が起こっているかを確認することもあります。治療薬としてはステロイド、免疫抑制薬などの薬剤を使用します。気になる方はリウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

結節性多発動脈炎について

  • 大きな臓器へ向かう動脈など、中等度の太さの血管の壁に炎症が起こる病気
  • 炎症が起きることで、動脈の壁が破壊されたり、内側の空間が狭くなり、血流が悪くなる
  • 40~60歳、男性に多い(男女比は3:1)

結節性多発動脈炎の症状

  • 全身に起こる症状
    • 発熱(38℃以上)
    • 体重減少
    • 体のだるさ
    • 頭痛
    • 関節痛、筋肉痛
    • 筋力低下
  • 皮膚症状
    • 手足の暗赤色の湿疹
    • 押すと痛みのある赤いしこり
    • 皮膚の潰瘍
    • 手足の指の壊死
  • 消化管症状
    • 腹痛
    • 下血
    • 嘔吐 など
  • 神経症状
    • 手足のしびれ
    • 麻痺
  • 腎臓の障害
  • その他
    • 心臓の障害:狭心症心筋梗塞
    • 眼の症状:視力低下や失明
    • 睾丸炎:睾丸が腫れて痛くなる
    • 気管支の動脈の病変

結節性多発動脈炎の検査・診断

結節性多発動脈炎の治療法

  • 2段階に炎症を抑える治療を行う
    • 寛解導入療法:炎症を抑える治療を行う初回は、しっかりと炎症を抑える意味で多めの薬を使う
    • 寛解維持療法:寛解導入療法を行ったあとに、再度炎症が起こさない目的に薬の量を落として治療する
  • 寛解導入療法
    • ステロイド薬
      ステロイドを40-60mg/日くらい使用する
      ステロイドパルス療法と言って、短期間集中で普段よりも多い量のステロイド薬を使用することもある
    • 免疫抑制薬
      ・シクロホスファミド点滴静注を使うことが多い
  • 寛解維持療法
    • ステロイド薬
      ・ステロイドを5-10mg/日くらい使用する
    • 免疫抑制剤
      ・アザチオプリンという免疫抑制剤を使うことが多い

結節性多発動脈炎のタグ

結節性多発動脈炎に関わるからだの部位

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