とうがいこつほうごうそうきゆごうしょう
頭蓋骨縫合早期癒合症
生まれたときは複数枚に分かれている頭蓋骨が、通常より早い時期にくっついてしまい、頭蓋骨の形が変形して様々な症状が現れる病気
8人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2017.12.06

頭蓋骨縫合早期癒合症の基礎知識

頭蓋骨縫合早期癒合症について

  • 生まれたときは複数枚に分かれている頭蓋骨が、通常より早い時期にくっついてしまい、頭蓋骨の形が変形して様々な症状が現れる病気
    • 頭蓋骨は何枚かの板状の骨からできており、そのつなぎ目を「縫合線」と呼ぶ
    • 成長に伴って頭蓋骨は徐々にくっつくが、通常よりも早い時期に縫合線がくっついてしまう状態をいう
  • 10万人に1人程度の頻度で起こる
  • 早期癒合する箇所によって、種類が分かれる
    • 舟状頭:矢状縫合の早期癒合
    • 短頭:両側の冠状縫合の早期癒合
    • 三角頭:前頭縫合の早期癒合
    • 斜頭:片方の冠状縫合や人字縫合の早期癒合
    • 尖頭(塔状頭):複数の早期癒合
    • クローバーリーフ頭蓋:複数の早期癒合
  • クルーゾン症候群やアペール症候群など、頭蓋骨縫合早期癒合症に、顔面や手足の先天異常を合併する病気もある

頭蓋骨縫合早期癒合症の症状

  • 頭蓋骨内部の圧力が高まり、以下の症状が出る(頭蓋内圧亢進症状)
    • 頭痛
    • 嘔吐
    • 眼球突出
    • 斜視:眼球が外側に傾く
    • 知能や運動能力の発達が遅れたりする可能性がある
  • 顔面骨の形の異常により以下の症状が出ることもある
    • 空気の通り道が狭くなり、呼吸がしづらい
    • かみ合わせが悪い
    • 顔面の見た目の問題

頭蓋骨縫合早期癒合症の検査・診断

  • 視診:頭蓋骨や顔の状態を調べる
  • 画像検査:水頭症や、その他の脳の形態異常などがないか調べる
    • 頭部レントゲンX線写真)検査
    • 頭部CT検査

頭蓋骨縫合早期癒合症の治療法

  • 以下のような目的で、治療が行われる
    • 頭蓋内圧亢進症状の改善
    • 顔面の機能障害の改善
    • 見た目の問題の改善
  • 手術
    • 頭蓋骨切り術:早く癒合した骨縫合を除去する
    • 骨延長術:頭蓋骨を拡げることで、中の高い圧力を逃がす
  • 軽症の場合には、ヘルメット着用などの保存的治療を行うこともある
  • 適切な時期に手術を行えば、知能への影響は少ない
  • 1箇所のみの早期癒合では、ほとんどの場合は生命に影響はない


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