がんせいりんぱかんしょう
がん性リンパ管症
がん細胞が主に肺のリンパ管に入りこみ、リンパ管が詰まってしまうことで、呼吸困難感など様々な症状を来たす状態。
11人の医師がチェック 132回の改訂 最終更新: 2017.12.13

がん性リンパ管症の基礎知識

POINT がん性リンパ管症とは

がん性リンパ管症は、増殖したがん細胞がリンパ管につまってしまう病気です。リンパ管がつまることでリンパ液がうっ滞して様々な症状が現れます。肺で見られることが多く、主な症状としては、息切れ・咳・痰・発熱・倦怠感などになります。 画像検査・血液検査を参考に、腫瘍の進行度を鑑みながら診断します。原因となっているがんを治療することが根本治療になりますが、腫瘍が肺のリンパ管にまで進展している状況なので、腫瘍の治療は難しい段階になっていることも少なくありません。腫瘍がコントロールできない場合は、症状を和らげる治療(対症療法、緩和治療)を専ら行います。がん性リンパ管症が心配な人や治療したい人は、がんを治療している診療科に相談して下さい。

がん性リンパ管症について

  • がん細胞がリンパ管に入りこみリンパ管が詰まることで、呼吸困難などさまざまな症状をきたす状態
    • がん細胞がリンパ管の中などで成長する
    • 成長することによって、リンパ管が詰まってしまい、リンパ液が流れなくなる
  • 一般に「がん性リンパ管症」というときは、肺に起きたものを指すことが多い

がん性リンパ管症の症状

  • 肺に起こった場合、呼吸困難感などの呼吸器症状を生じることがある
  • むくみ
    • がん細胞が詰まることによってリンパの流れが悪くなることで全身のむくみが出ることがある

がん性リンパ管症の検査・診断

  • 画像検査:肺やもともとのの状態を調べる
    • 胸部レントゲンX線)検査
    • 胸部CT検査(診断に際して最も多く使われる)
  • 病理検査:肺の一部分を採ってきて、顕微鏡で腫瘍細胞の様子を確認する
    • 気管支鏡検査などで肺を採取するが、癌性リンパ管症の患者さんは既に状態が悪いことも多く、癌性リンパ管症と確定診断しても治療方針は変わらないことがほとんどなので、あまり行われない

がん性リンパ管症の治療法

  • 根本的な解決法は、原因となっているがんを治療することである
  • がんの末期症状の1つとして発症することが多く、経過は良くないのが一般的
  • がん末期の症状であることが多く、根本的治療はなく対症療法(症状を和らげる治療)が中心となる
    • 呼吸困難に対する酸素吸入
    • 酸素不足以外が原因である呼吸困難感には、ステロイド剤やモルヒネ製剤などが使われる
    • 咳に対する咳止めの内服


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