いんこうとういじょうかんしょう
咽喉頭異常感症
のどに異物感、違和感が常にある状態。飲みこみや発声には支障がない
7人の医師がチェック
138回の改訂
最終更新: 2021.03.11
咽喉頭異常感症の基礎知識
POINT 咽喉頭異常感症とは
のどに異物感や違和感があるものの、炎症や腫瘍、神経障害などの明らかな原因がその時点で特定されていないものの総称です。症状はのどの異物感・違和感(イガイガする、腫れている感じ、息苦しさなど)で、飲み込みの際に症状が目立つことがあります。また、不安やストレスで症状が悪化する場合が多いです。診断のためには、検査で喉に異常がないことを確認します。鼻からのどに胃の内視鏡より細いカメラをいれて観察する検査や、必要に応じて超音波検査、CT検査、MRI検査を行います。原因が特定された場合はそれぞれの病気に対する治療を行います。頻度としては逆流性食道炎によるものが多く、その場合は胃薬で治療を行います。喉の違和感が長期間続く場合は、一度耳鼻咽喉科に相談してみてもよいでしょう。
咽喉頭異常感症について
- 「咽喉頭異常感症」という一つの病気があるわけではなく、のどに違和感が生じている状態の総称
- 「のどの異常感のうち、その時点で医学的に原因が不明なもの」を指す用語である
- のどの
炎症 や腫瘍 、神経障害など明らかな原因が特定されているものは含まない
- のどに異物感・違和感が常にある状態
- 特に飲み込みの際に症状が目立つ
- 飲み込みや発声には支障がない
- 不安やストレスによって違和感が生じやすくなることが知られているが、詳細なメカニズムは未だ明らかでない
- 診断をするためには、十分な検査を行い以下のようなほかの
病態 を除外することが重要
咽喉頭異常感症の症状
- のどの異物感・違和感
- イガイガする、腫れている感じ、息苦しさなど
- つばを飲み込む際に、のどに何かがつかえる感じがある
- 食事や水などを飲んだときには感じないことが多い
咽喉頭異常感症の検査・診断
- 検査でのどに病気がないことを確認する
喉頭ファイバー :のどに異常がないかを調べる- 画像検査:のどの違和感の原因となる
腫瘍 などがないかを調べるCT 検査MRI 検査
咽喉頭異常感症の治療法
- 原因疾患がある場合、それぞれの疾患に対する治療を行う
- 原因疾患がわからない場合、
抗不安薬 などを用いた対症療法 を試みる