びまんせいじくさくそんしょう
びまん性軸索損傷
頭に外傷を負ったあと、頭部CTを撮影しても脳出血などの異常は認めないが、意識障害が数時間以上続く病気
9人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2018.09.11

びまん性軸索損傷の基礎知識

POINT びまん性軸索損傷とは

脳に強い衝撃を受けた後に、頭部CT検査でも脳出血などの異常を認めないが、意識障害が6時間以上続くことを指します。意識障害は呼びかけに応じない状態の場合もあれば、会話のつじつまが合わない場合などさまざまです。血液検査や画像検査(頭部CT検査や頭部MRI検査)で脳や血液に異常が見つからなくて、意識障害がある場合はびまん性軸索損傷と診断されます。びまん性軸索損傷に対する有効な治療はないので、回復を待つことになります。時間の経過とともに症状は改善していくことが多く、必要に応じてリハビリテーションを行います。びまん性軸索損傷は救急科や脳神経外科などで診療が行なわれます。

びまん性軸索損傷について

  • 頭に外傷を負ったあと、頭部CTを撮影しても脳出血などの異常は認めないが、意識障害が数時間以上続く病気
    • 軸索とは脳の細かな神経細胞線維のこと
    • 頭部に回転力の強い力が加わり、軸索に損傷を負うことで起こる
  • 6時間以上意識障害が続く場合を、「びまん性軸索損傷」と定義している
  • 交通事故や頭部外傷が原因で起こることが多い

びまん性軸索損傷の症状

  • 意識障害
    • 会話の応答がおかしい状態、呼びかけても返事がない状態、意識がない状態など
  • 高次機能障害
    • 言葉がうまく出てこない
    • 服を着る、脱ぐなどの日常動作ができない
    • 日常で道具をうまく使えない
    • 集中できない
    • 意欲がわかない
  • 運動障害
    • 手足が動かしにくい

びまん性軸索損傷の検査・診断

  • 頭部CT
    • 脳の出血や損傷の有無を調べる
    • びまん性軸索損傷の場合、頭部CTでは異常が見つからない
  • 頭部MRI
    • 頭部CTでは検出できない細かい損傷を見つけることができる

びまん性軸索損傷の治療法

  • びまん性軸索損傷に対する特別な治療はなく、時間が経つにつれ少しずつ回復していく
  • 脳挫傷脳内出血がない場合は、時間と共に回復はしていくが、後遺症が残ることが多い
  • リハビリテーション
    • 後遺症に対して、早くからリハビリをすることが望ましい
    • 特に高次脳機能障害は自分も周りの人も対応が難しいので、リハビリや周りの人の理解とサポートが大切である

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