いんとうけつまくねつ(ぷーるねつ)

咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルスの感染が原因で起こる感染症。発熱や喉の痛み、結膜炎などが起こる

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12人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2017.07.21

咽頭結膜熱(プール熱)の基礎知識

POINT咽頭結膜熱(プール熱)とは

咽頭結膜熱はアデノウイルスの感染によってのどの炎症や結膜炎が起こる病気です。通称プール熱と呼ばれる子どもに多い感染症です。主な症状は発熱・のどの痛み・目の充血・目やに・目の違和感や痛み・頭痛・身体のだるさ・食欲低下などになります。 症状の経過や程度と流行具合を見て診断することも多いですが、アデノウイルスの迅速検査や遺伝子検査を行うこともあります。治療に特効薬はありませんが、痛みや熱などが強くて衰弱する場合は症状を和らげる治療(対症療法)を行います。また、目や手を清潔に保つことも重要です。咽頭結膜熱が心配な人や治療したい人は、小児科・耳鼻咽喉科・感染症内科を受診して下さい。

咽頭結膜熱(プール熱)について

  • アデノウイルス一般的なウイルスの一つで、風邪、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎などの原因となるの感染が原因で起こる感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称。発熱や喉の痛み、結膜炎などが起こる
    • アデノウイルスは感染力が強いため周囲に広がって大流行を起こすことがある
  • 日本ではプール熱とも呼ばれる(プールの水を介した感染が多いため)
  • 罹患年齢は、5歳以下が約6割
    • 6月くらいから感染が増えて、7,8月に最も多くなる
    • 大人の感染はほとんどない
      ・5歳以下の感染が6割程度
  • 感染してから症状が出るまでの潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間は5-7日くらい
  • 学校保健安全法では第2種感染症に分類されている
    • 症状が治まってから2日以上経たないと学校に行ってはならないと規定されている
    • また、医師の許可があるまでプールに入らないようにする必要がある

咽頭結膜熱(プール熱)の症状

  • 主な症状は3つである
    • 発熱
    • 咽頭炎
      ・のどの腫れ
      ・のどの痛み
    • 結膜炎
      ・目の充血
      ・目やに
      ・目の痛み
  • アデノウイルス一般的なウイルスの一つで、風邪、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎などの原因となるに感染してから1週間ほどの潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間を経て、高熱が4-5日続く
  • 眼の症状は片目から始まり、両目に広がる
  • その他に見られる症状
    • 頭痛
    • 食欲不振
    • 全身のだるさ

咽頭結膜熱(プール熱)の検査・診断

  • 検査を行わずに症状や流行状況から判断されることが多い
  • 血液検査
    • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるの感染の抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする値を調べる
  • 迅速検査
    • のどの分泌物を綿棒で採取する
    • 30分ほどで調べることができる
    • 検査の正確性(感度検査がどれぐらい信頼できるかを示す指標の1つ。探したい病気がある人のうち、それが検査で見つかる人の割合特異度検査がどれぐらい信頼できるかを示す指標の1つ。調べたい病気にかかっていない人のうち、検査で正しく「病気がない」と判断される人の割合)の限界から症状や流行状況を判断材料にせざるを得ない事がある

咽頭結膜熱(プール熱)の治療法

  • アデノウイルス一般的なウイルスの一つで、風邪、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎などの原因となるには抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないが効かないため、治療の基本は対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別される
    • 水分や栄養の十分な補給が重要である
    • 結膜炎の症状が強い場合:細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ感染を予防するため抗菌薬の点眼をしたり、炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑える薬(NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略など)の点眼剤を使う
  • 効果的な予防方法や再発予防
    • 感染者との接触を避ける
    • 家庭内で感染者とタオルなど共有しない、洗濯物を別にする
    • うがいや手洗いを徹底する
    • 汚れた手で目をこすらない
    • 水泳前後のシャワーや洗眼を行う
  • プール熱に感染したら、原則「出席停止」
    • 学校保健安全法では症状がなくなったのち2日経過するまでは登校できないとなる
    • プールに入っていいかどうかは医師が判断することが望ましい

咽頭結膜熱(プール熱)の経過と病院探しのポイント

咽頭結膜熱(プール熱)かなと感じている方

咽頭結膜熱プール熱)は、アデノウイルス一般的なウイルスの一つで、風邪、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎などの原因となるによる目とのどの感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称です。目が腫れて充血して、涙や目やにが出ます。それと加えて、いわゆるのどかぜのような、発熱やのどの腫れ、痛みといった症状が伴います。目だけについて言えば上記のような症状が出る目の病気はいくつもありますが、目のしっかりとした症状と同時にのどにも症状が出るというのが咽頭結膜熱の特徴的です。

咽頭結膜熱ではないかと思ったら一度小児科のクリニックを受診されることをお勧めします。成人であれば眼科や耳鼻咽喉科が良いでしょう。

なお、流行性角結膜炎といって同じくアデノウイルスによる別の感染症があります。目には似たような症状が出ますが、咽頭結膜熱は発熱やのどの腫れが出現するといった点で違う病気です。アデノウイルスの中でもいくつかの型があり、その型によって咽頭結膜熱流行性角結膜炎といったように病状が異なることになります。

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咽頭結膜熱(プール熱)でお困りの方

咽頭結膜熱ではウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるに効果的な治療薬がありませんので、対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるとして炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑えるような目薬を使用しながら、多くの場合は数日から1週間程度で自然に治るのを待つことになります。

咽頭結膜熱で気をつける必要があるのは、やはり周囲へ感染を広げないようにすることです。アデノウイルス一般的なウイルスの一つで、風邪、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎などの原因となるは感染力が強いため、涙や目やに、鼻水や唾液が間接的に人の目や口に入らないようにしなければなりません。タオルを使い回すのを避け、学校や仕事は症状が消えて2日間たつまで休む必要があります。衣服の洗濯を分けて実施する必要はありませんが、お風呂ではできれば患者の方が最後に入り、浴室をシャワーで十分に流してから出るのが良いでしょう。目をこすったり鼻をかんだりしたら頻回に手洗いを行うこと(その際タオルは自分専用のものを使用すること)や、目、鼻水をぬぐったティッシュはテーブルなどに放置せず、そのままビニール袋やゴミ袋に直接入れて他人が触れないところにしまうなどの配慮が大切です。

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