がんけんしゅよう
眼瞼腫瘍
まぶたにできた腫瘍の総称で良性と悪性が含まれる。良性か悪性かによって治療法や長期的な経過が大きく異なる
3人の医師がチェック 61回の改訂 最終更新: 2022.04.15

眼瞼腫瘍の基礎知識

POINT 眼瞼腫瘍とは

眼瞼はまぶたのことを指します。まぶたにできる腫瘍を眼瞼腫瘍といいます。眼瞼腫瘍には良性と悪性の両方があります。良性腫瘍には麦粒腫や霰粒腫、脂漏性角化症などがあり、悪性腫瘍には扁平上皮がんや基底細胞がん、脂腺がんなどがあります。主な症状は目の異物感やしこり、出血などです。診断は病理検査(腫瘍の一部をとって顕微鏡でみる検査)が主体になります。腫瘍の種類に合わせて、手術や抗がん剤治療、放射線治療が選ばれます。まぶたにしこりを感じる場合は眼瞼腫瘍ができている可能性があります。眼科を受診してください。

眼瞼腫瘍について

  • まぶたにできた腫瘍の総称
  • 良性腫瘍悪性腫瘍があり、そのどちらかによって治療法や長期的な経過が大きく異なる
  • 良性腫瘍(麦粒腫霰粒腫脂漏性角化症皮様嚢腫、汗管腫、母斑など)
    • しこりは凸凹のないツルッとした表面で、中がえぐれていないことが多い
  • 悪性腫瘍(扁平上皮がん基底細胞がん、脂腺がんなど)
    • 皮膚の表面が少し盛り上がって、中がただれてジュクジュクした感じになることが多い

眼瞼腫瘍の症状

  • 目の異物感
  • まぶたにあるしこり
  • 涙が出る
  • まつげが抜ける
  • 腫瘍部分の出血

眼瞼腫瘍の検査・診断

  • 病理検査:しこりの細胞を採取し、良性か悪性かなどを調べる

眼瞼腫瘍の治療法

  • 手術
    • 腫瘍の切除
      • まぶたのしこりを取り除く
      • 腫瘍と同じ側の耳のや顎の下のリンパ節転移することがある
      • 悪性腫瘍であることがわかった場合は広範囲に切除する
    • 形成手術:悪性腫瘍の場合広範囲に切除することがあり、その場合見た目を良くするような美容的な再建術を行う
  • 化学療法抗がん剤
  • 放射線治療
  • 長期的な経過
    • 良性腫瘍であれば、再発することは少ない
    • 早期に手術をすることができれば、悪性腫瘍の場合でも再発率を下げることができる

眼瞼腫瘍のタグ

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