せいちゅうけいのうほう、そっけいのうほう・ろう

正中頚のう胞、側頚のう胞

首の皮膚の下にできた袋状の病変(のう胞)のこと。生まれつき存在することが多く、場所によって正中頚のう胞や側頚のう胞と呼ばれる

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4人の医師がチェック 60回の改訂 最終更新: 2017.07.21

正中頚のう胞、側頚のう胞の基礎知識

POINT正中頚のう胞、側頚のう胞とは

正中頸のう胞や側頸のう胞はいずれも、首に液体の入った袋がある病気です。首の中央にできる正中頸嚢胞と、側頸部にできる側頸嚢胞があります。のう胞が一部皮膚に交通して瘻孔があく場合があります。生まれる前になくなるはずの構造物が残存することが原因になります。生まれつきありますが、成人してから気づくこともあります。症状は頸部の柔らかいしこりで、感染を起こすと大きくなったり、痛みがでることがあります。診断には超音波検査やMRI検査、必要に応じて針で細胞を採取して調べる検査を行います。治療は手術での摘出が基本ですが、内部に薬を注入して小さくする治療などがあります。まずは近くの耳鼻咽喉科や内科、こどもの場合は小児科のクリニックに受診しましょう。必要に応じて大きな病院への受診を指示されることがあります。

正中頚のう胞、側頚のう胞について

  • 首の皮膚の下にできた袋状の病変病気が原因となって体に生じた、あるいは変化が起きた、その特定の部位のことのう胞体の表面や内部にできる、主に水分が溜まった袋状の構造物。多くの場合良性であり治療は必要ない)のこと
  • 本来は生まれる前に退化してなくなるはずの甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌すると繋がる管が消滅せず、のう胞となって残る
    • 病変は袋状の「のう胞」になることが多いが、凹み(陥凹)やトンネル(トンネルのような穴のこと。臓器と臓器がつながったり、臓器の壁に穴が空いたり、臓器から皮膚に穴が空いたりした状態を指す孔)になることもある
  • のう胞の出来る場所によって以下のように分かれる
  • およそ10万人に1人くらいと言われている
    • 男女差はない
    • 成人してから発見される場合もある

正中頚のう胞、側頚のう胞の症状

  • 首の周辺に瘤(こぶ)ができる
    • 感染し炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを伴うと発熱や痛みが出る

正中頚のう胞、側頚のう胞の検査・診断

  • 画像検査
    • 頚部超音波検査空気の細かな振動である超音波を使って、首の前方にある甲状腺の形状や状態を調べる検査
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
  • 細胞診病気を詳しく調べるために、病変のかけらである細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査。腫瘍が、がんかどうかを調べる時などに行われる。より詳しく調べるのが組織診組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われる(病理診断)
    • 手術の前の段階で針を刺して細胞を採取し、悪性リンパ腫悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるリンパ節転移がんが周りのリンパ節に転移している状態。通常、がんは周りのリンパ節に転移した後、さらに遠くの臓器に転移する(遠隔転移)でないことを確認する
    • 手術で切除した後に、そこにがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある細胞が存在しないかを事後的に確認することも行われる

正中頚のう胞、側頚のう胞の治療法

  • 根治治療のためには手術が必要
    • 感染を繰り返したり、見た目(美容的)に問題が有る場合などに手術を行いのう胞体の表面や内部にできる、主に水分が溜まった袋状の構造物。多くの場合良性であり治療は必要ないを摘出する
  • 感染をしている場合は手術よりも先に抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用する

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