せん妄の原因について:病気、手術、薬剤、アルコールなど
身体の病気や手術、薬剤などがせん妄の直接的な原因になります。これらがあれば誰でもせん妄になる可能性はありますが、高齢者や認知症がある人などは特になりやすいです。また、痛み、便秘といった心身のストレスになるようなことは、せん妄を起こしやすくする要因になります。
1. せん妄の原因とは

せん妄の主な原因として以下の4つことが挙げられます。
身体の病気
あらゆる身体の病気がせん妄の原因になります。重症であればどのような病気でもせん妄になりえますし、脱水症や
手術
手術による心身への負担がせん妄の原因となります。手術自体の身体負担に加えて、薬剤の使用、点滴などの機材の装着などがせん妄
アルコール依存症
アルコール依存症の離脱症状の一つとしてせん妄があります。アルコール依存症の治療では「断酒」が目標になりますが、飲酒をやめてから約1週間はせん妄や手の震えなどの離脱症状があらわれます。ここを乗り切れば離脱症状はおさまるのですが、依存性のために断酒を続けるのが難しい人もいます。飲んだり飲まなかったりしているうちは、お酒の効果が切れるたびに、せん妄などの離脱症状が繰り返し起きてしまいます。
薬剤
ベンゾジアゼピン受容体作動薬、
2. せん妄になりやすいのはどんな人か
ここまで説明してきたように、原因があれば誰でもせん妄になる可能性はあるものの、せん妄へのなりやすさは人によって違います。自分や家族がせん妄になりやすい状況なのかは下記に該当するかどうかでわかります。
【せん妄になりやすい人】
医療機関でもこれらに該当するかどうかで、せん妄のなりやすさを判断しています。もし複数に該当するときには、せん妄予防のための対策をすると安心です。
また、心身に負担がかかる症状や状況が、せん妄を起こしやすくする要因として知られています。
【せん妄を起こしやすくする要因】
- 痛みがある
- 便秘である
- 尿の出が悪い
- 騒音がある
- 視力や聴力が悪いのに、本人にあった眼鏡や補聴器が手元にない
- 眠れない
- 不安がある
別ページ「せん妄予防のために周りの人ができること」でこれらへの対処法を詳しく説明していますので参考にしてください。