がいいんぶぱじぇっとびょう
外陰部パジェット病
皮膚がんの一種のパジェット病が外陰部にできたもの
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最終更新: 2022.04.13
外陰部パジェット病の基礎知識
POINT 外陰部パジェット病とは
皮膚がんの一種であるパジェット病が外陰部にできたものです。パジェット病は乳房にできることが多く、乳房以外にできたパジェット病を乳房外パジェット病といいます。外陰部パジェットはそのうちの一つにあたります。外陰部パジェットができるとかゆみやヒリヒリとした感じ、痛み、不快感が現れます。見た目だけでは湿疹やカンジダと見分けがつかないため、病理検査(病気が疑われる場所の皮膚を一部切り取って、顕微鏡でみる検査)で診断が行われます。外陰部パジェット病の治療は手術によって病気の部分を切り取ることです。転移がある場合には抗がん剤治療を行います。外陰部パジェット病が心配な症状がある場合は、皮膚科を受診してください。
外陰部パジェット病について
外陰部パジェット病の症状
- 主な症状
- かゆみ
- ひりひり感
- 痛み
- 不快感
- 変色(赤い斑点、薄茶色、色が抜けて白くなる等)
外陰部パジェット病の検査・診断
外陰部パジェット病の治療法
- 基本的な治療方針
- 手術によって
病変 を完全に切除する - 手術ができない状況の場合に
化学療法 などを行う
- 手術によって
- 主な治療
- 手術
- 皮膚病変の切除
- 切り取り残しをしないように、正常に見える皮膚も含めて病変を周囲の皮膚ごと切り取る
外陰部 の周囲にある鼠径部のリンパ節 はがん 細胞が潜んでいる可能性があるので全てとってしまう
- 化学療法
- リンパ節への
転移 が広範囲に及んだり、臓器に転移がある場合に行う
- リンパ節への
外用薬 治療- 手術で取りきることが難しい場合、患者の年齢なども考えてベセルナクリームなど外用薬で広がりをおさえていく治療法もある
- 手術
- がんの広がりが見られない場合は、その後の経過は良好であることが多い
- 再発することはあるので、しばらく様子を見ていく必要がある
- 他の臓器に広がったがんが併存する場合、しばしば
リンパ節転移 や遠隔転移 がみられ、経過は不良とされる
外陰部パジェット病が含まれる病気
外陰部パジェット病のタグ
外陰部パジェット病に関わるからだの部位

