しゃくこつしんけいまひ

尺骨神経麻痺

肘の内側を通る神経(尺骨神経)が麻痺し、手のしびれや筋力低下が生じ、細かい指の動きが鈍くなる病気。

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8人の医師がチェック 140回の改訂 最終更新: 2017.06.15

尺骨神経麻痺の基礎知識

尺骨神経麻痺について

  • 肘の内側を通る神経(尺骨神経尺骨に沿った神経であり、前腕の小指側を通る神経。手首や小指、薬指を曲げるなど運動や、小指や薬指の感覚を伝える)が麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることすることで、手のしびれや筋力低下が生じ、細かい指の動きが鈍くなる病気
    • 尺骨神経が何らかのストレス(肘の無理な動き、肘への過度な負荷、骨折など)により、麻痺を生じる
  • 以下のことが原因で起こる

尺骨神経麻痺の症状

  • 感覚が鈍くなる
  • 指の細かい動きが鈍くなる
  • 指に力が入らない
  • かぎ爪変形:鷲のような手の形になる
  • ダメージを受けている場所によって異なるが、感覚、運動の障害ともに前腕の内側、小指側に生じやすい

尺骨神経麻痺の検査・診断

  • チネルサイン:尺骨神経尺骨に沿った神経であり、前腕の小指側を通る神経。手首や小指、薬指を曲げるなど運動や、小指や薬指の感覚を伝えるの通り道を叩くと、痛みが広がる
    • 尺骨神経麻痺の検査として行う代表的な方法
  • フローマン徴候親指と人差し指で紙をつまみ、他者が引っ張ると、親指の第1関節が曲がる徴候。尺骨神経麻痺で出現しやすい:親指と人差し指で紙をつかみ、紙を強くつまもうとすると、人差し指の第1関節が曲がってしまう
  • 肘屈曲テスト:肘を曲げるとしびれが強くなる
  • 診断に必要な検査
    • 神経伝導検査神経を皮膚から電気で刺激して、神経を信号が伝わる速さや刺激した時にでる波の大きさを調べる検査。末梢神経の障害の有無が判断できる:神経に刺激を加えて、その刺激がを神経上でどう伝わっていくかを調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査:神経周囲の部分に骨折や腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるなどの問題がないかなどを調べる

尺骨神経麻痺の治療法

  • 原因によって異なるが、主な治療は以下の2つに分類される
  • 手術療法:けが(骨折など)が原因で突然発症症状や病気が発生する、または発生し始めることした場合、早期に手術を行う必要がある
    • 神経を剥離する方法
    • 肘の内側の骨を削る方法 など
  • 保存的治療手術のような体に負担の強い治療を行わずに治るのを待つ、もしくは経過を観察する方法。薬による治療やリハビリなど、体を直接傷つけないような治療を含む:安静、薬の内服、リハビリテーション
    • 基本的には、症状を緩和させつつ、時間が経つにつれて自然と回復するのを待つことになる
    • 薬は、鎮痛薬やしびれをやわらげる薬が処方されることが多い
    • リハビリテーション
      ・筋力トレーニング、指をうまく動かす練習、関節が固まらないように曲げ伸ばしをする練習などが行われる
  • 完全に回復することも多いが、原因によっては後遺症が残ってしまう
  • 早期に手術を行うことで、合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことを引き起こす確率が低くなると言われている

尺骨神経麻痺に含まれる病気


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尺骨神経麻痺に関わるからだの部位