ぎよんかんしょうこうぐん
ギヨン管症候群
小指球(手のひら小指側にある筋肉の盛り上がり)の付け根にあるギヨン管(尺骨神経管)を通る尺骨神経が圧迫される病気
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最終更新: 2024.12.16
ギヨン管症候群の基礎知識
POINT ギヨン管症候群とは
ギヨン管とは小指の付け根にある構造物で、その中には尺骨神経が通っています。ギヨン管の中を通る尺骨神経が圧迫されて、手に症状が現れた状態がギヨン管症候群です。肘部管症候群と並んで尺骨神経麻痺の原因として知られています。具体的な症状は、小指や薬指のしびれや筋力・握力の低下などです。問診や診察で診断が行われ、安静や対症療法によって治療が行われます。症状が強い場合には手術も検討されます。ギヨン管症候群が心配な日人は整形外科を受診してください。
ギヨン管症候群について
- 小指球の付け根にあるギヨン管と呼ばれる部分を通る
尺骨神経 が圧迫されることによって手に症状 が現れる病気- 小指球:手のひら小指側にある筋肉の盛り上がり
- 主な原因
- ギヨン管の周辺の組織の変形(老化などによる)
- ギヨン管の付近に発生したガングリオン(中にゼリー状の物質が入った腫瘤のこと)
- 外傷・骨折 など
ギヨン管症候群の症状
- 主な
症状 - 小指と薬指の小指側のしびれ
- 手のひらの筋力低下:握力の低下につながる
- 環指と小指の鉤爪変形
- 鉤爪変形(鷲手変形ともいう):筋肉が固まって小指が曲がったままになる状態
ギヨン管症候群の検査・診断
- フローマンサインの確認
- 親指と人差し指で紙をつまみ、その紙を他者が引く時に親指の第1関節が曲がることを確認する
- 正常であれば親指の第1関節は曲がることはない
- 電気生理検査
- 神経の異常の有無を調べる
ギヨン管症候群の治療法
- 主な治療法:基本は安静と
対症療法 となる- 安静
- 鎮痛:痛み止めを飲む
症状 が強い場合には手術を行う尺骨神経 の圧迫を取り除く
ギヨン管症候群のタグ
ギヨン管症候群に関わるからだの部位
