伝染性紅斑(りんご病)とはどんな病気か?
伝染性紅斑(りんご病)は
目次
1. 伝染性紅斑はなぜりんご病と呼ばれるのか?

伝染性紅斑になると両方の頬に平手で打たれたような紅斑(皮膚の赤みで圧迫すると消えるもの)が現れます。この両頬の紅斑がりんごのように赤いことから、りんご病と呼ばれます。
ただし、りんご病にかかっても頬に紅斑が出るのは20%以下です。特に大人ではりんご病に特徴的な頬の紅斑が出ず、身体に様々な形態の
2. りんご病はどうやってうつるのか?
りんご病は
りんご病にかかると
原因微生物(ウイルス)について
りんご病の原因微生物はパルボウイルスB19です。幼児から学童にかかることが多く最も多いのが5歳児ですが、大人にも感染します。
感染経路について
りんご病は咳やくしゃみで飛ばされる水滴(飛沫)を吸い込んだり、手で触れて口や鼻の中に入ったりすることで人に感染します。
人にうつす感染力があるのは、りんご病に特徴的な頬などの皮疹や関節痛などの症状が出る数日前であるため注意が必要です。この時期にはかかっていても何も症状が出ていないか、発熱や頭痛など風邪でも出るような症状だけが出ている時期なので、本人も周囲もりんご病にかかっていることに気づいていないことが多いです。住んでいる地域でりんご病が流行している時は手洗いやうがい、マスクの着用で感染を予防してください。特にりんご病にかかったことのない妊婦は、妊娠中に感染するとお腹の赤ちゃんに影響が出ることがあるので注意してください。
りんご病に特徴的な頬や手足などの紅斑、関節痛などの症状が出る頃には、感染力はなくなっているため人にうつす心配はいりません。
3. りんご病の症状にはどんなものがある?
りんご病の症状には皮疹や関節痛などがあります。りんごのように赤くなる頬の紅斑がよく知られていますが必ず出るとは限りません。手足や胴体にレース状網目模様の紅斑が出たり、特に大人のりんご病ではそれ以外にも様々な皮疹が出ることがあります。関節痛は子どもに出ることは少ないですが、大人では多くみられます。
皮疹や関節痛などの症状が出る数日前に、発熱や頭痛などインフルエンザのような症状が出ることもあります。
詳しくは「伝染性紅斑(りんご病)の症状にはどんなものがある?」で説明します。
4. りんご病が疑われたら行われる検査について
りんご病は症状や周囲の流行状況などによって診断されますが、診断がつかない場合には血液検査を行いパルボウイルスB19の抗体を調べることがあります。
病原体などの異物(抗原)が体内に入ってくるとそれを排除しようとして抗体が産生されます。抗体にはいくつかの種類がありますが、りんご病で調べることがあるのはパルボウイルスB19のIgM抗体とIgG抗体です。IgM抗体は感染後7-10日以内に上昇し始め、2-3か月間陽性が続きます。一方IgG抗体は感染から2週間後に上昇し始め生涯陽性が続きます。
IgMが陽性の場合、あるいはIgGを
ただし
詳しくは「りんご病が疑われたときに行われる検査について」で説明します。
5. りんご病の治療方法は?
りんご病には原因ウイルスであるパルボウイルスB19に対する抗ウイルス薬はありません。このため原因を直接治療する方法はなく、症状を和らげる治療法である
発熱や関節痛を和らげるために解熱鎮痛薬を投与することがあります。ロキソプロフェンナトリウム(商品名:ロキソニン®)などの非
りんご病を治す点滴はありません。りんご病は自然に治る病気ですが、まれに症状が重く食事がとれなくなり脱水症になることがあります。このような場合には脱水の治療のために点滴や補液を行うことがあります。
詳しくは「りんご病が疑われたときに行われる治療について」で説明します。
6. りんご病の予防方法について
りんご病には予防接種がありません。りんご病は咳やくしゃみで飛ばされる水滴(飛沫)を吸い込んだり手で触れて口や鼻の中に入ったりすることで人に感染します。りんご病の予防方法は手洗いやうがい、マスクの着用です。りんご病は数年毎に流行します。住んでいる地域でりんご病が流行している時は手洗いやうがい、マスクの着用をし、人混み(特に子どもの集まる場所)を避け、風邪症状の出ている人には近づかないようにしてください。特に今までりんご病にかかったことのない妊婦は、妊娠中にりんご病にかかるとお腹の赤ちゃんに影響が出ることがあるので注意してください。