2016.04.01 | ニュース

ラマダン中の糖尿病遠隔モニタリングで低血糖リスクを軽減

37人の試験の結果
from Diabetic medicine : a journal of the British Diabetic Association
ラマダン中の糖尿病遠隔モニタリングで低血糖リスクを軽減の写真
(C) eldarnurkovic - Fotolia.com

糖尿病の治療では血糖値が下がりすぎることに注意が必要です。食事と治療の関係は大切です。断食をする糖尿病患者に対する遠隔モニタリングが低血糖のリスクを減らすかどうかが調べられました。

◆遠隔モニタリングの短期的メリット

イスラム教徒は義務として、ラマダンという1カ月間、日の出から日没までの間、断食をします。

この研究では、ラマダンで断食している2型糖尿病患者37人から、18人を遠隔モニタリンググループ、19人をラマダン向けの教育のみ(通常のケア)のグループに分けました。

遠隔モニタリンググループには、目標設定と個人に合わせたフィードバックを行いました。両者を比較して、遠隔モニタリングによる補助の短期的メリットを評価しました。

 

◆遠隔モニタリングで低血糖が減少

結果は、以下のようになりました。

遠隔モニタリング群は、通常ケア群と比較して、低血糖を経験することが少なかった(オッズ比:0.1273;95%信頼区間:0.0267~0.6059)。

遠隔モニタリンググループでは、通常のケアグループに比べて、低血糖になる人はあまりいませんでした。参加者からは、遠隔モニタリングによる血糖値のコントロールは便利だという感想がありました。

 

ラマダン中の血糖値のコントロールは、糖尿病のイスラム教徒には重要な問題です。今回の遠隔モニタリングのような技術の支えは、現時点で技術的に運用が難しくても、その解決策の1つになるかもしれません。

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Diabetes telemonitoring reduces the risk of hypoglycaemia during Ramadan: a pilot randomized controlled study.

Diabet Med. 2015 Dec.

[PMID: 26103794]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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