2016.03.05 | コラム

ストレスや疲れで発疹が!蕁麻疹(じんましん)の原因と仕組みを紹介

ストレスや疲れで発疹が!蕁麻疹(じんましん)の原因と仕組みを紹介の写真
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この記事のポイント

1. 蕁麻疹はなぜ起こるの?
2. 蕁麻疹とストレスの関係とは?心理面の影響について解説
3. 蕁麻疹のその他の原因とは?

蕁麻疹は、かゆみを伴う皮膚の変化です。蕁麻疹の原因は様々ですが、ストレスや疲れといった心理的な側面も影響します。今回は、ストレスと蕁麻疹の関係について解説します。

◆蕁麻疹はなぜ起こるの?仕組みについて解説

蕁麻疹は、皮膚の一部または広い範囲が赤い斑様になり、その部分が膨隆し、しばらくすると消える病気です。かゆみやひどい場合は痛みを伴うこともあります。なぜこの様な症状が見られるのでしょうか?

蕁麻疹は、皮膚の毛細血管が拡張し、血漿(血液は、赤血球白血球、血漿などからできています)が血管から漏れだしたした状態です。血管が拡張しているため、皮膚の表面から見て赤く見え、さらに膨隆しているのは血漿成分が滲み出しているからです。皮膚の血管の周囲には、肥満細胞が散らばっています。肥満細胞は別名マスト細胞と言いますが、この肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質がたくさん放出されると、血管が拡張されたり、血漿成分が血管から漏れだすことになり、蕁麻疹が見られるという仕組みになります。また、ヒスタミンは、かゆみに関連する神経を刺激することでも知られ、かゆみを伴うことになります。

 

◆蕁麻疹の原因はストレスや疲れ?

蕁麻疹を掻いている女性

蕁麻疹の原因は、食べ物や運動発汗、物理的刺激(繰り返す温熱、日光など)、細菌感染など見えるものだけではなく、ストレスや疲れもそのひとつであることが知られています。過去の研究でも、ストレスや疲労によって蕁麻疹が悪化するという報告があります。そもそも、なぜストレスによって蕁麻疹が現れるのでしょうか?

その理由となる説はいくつかありますが、ここでは2つの可能性を挙げます。ひとつ目が、中枢性ストレス応答系と呼ばれるもので、簡単に言うと自律神経系の異常により、リンパ球が増えることで免疫機能が亢進するという考え方です。ふたつ目が、心理的なストレスが行動を介して蕁麻疹発症する可能性です。ストレスにより、引っ掻くような行動が観察されることが知られています。そのため、掻くとことでかゆみが増すという悪循環に陥ることもあり、結果として蕁麻疹を悪化させる可能性があります。

実際に経験された方もいらっしゃるかもしれませんが、ストレスとして、例えば職場が変わったり、身内の方が亡くなったり、といった身の回りの環境の変化によって、蕁麻疹が出始めることもあります。また、イライラしたり疲れが見られた時に、腕が痒くなったりする方もいるかもしれません。もし、他の原因がないにも関わらず、蕁麻疹が続いたり、悪化するような状態が見られたら、自分でも知らず知らずのうちに過剰なストレスを受けていることも考えられます。そのまま無理を続けていると、悪化する可能性もありますし、体の他の部分にも不調をきたす可能性があるので注意しましょう。


蕁麻疹のその他の原因とは?

蕁麻疹の原因としては、ストレス以外にも前述のように食べ物や運動発汗などが挙げられます。他にもどのようなものがあるか以下に挙げます。

  • 細菌感染
  • 日光、冷刺激、温刺激などの物理的刺激
  • 食べ物
  • 運動発汗
  • 概日リズムの乱れ

  など

比較的、蕁麻疹の原因としては知られているものが多いかもしれません。このようなものだけではなく、ストレスや疲れといった心理的な要因が蕁麻疹にも影響することを知っておくことは大事です。

 

蕁麻疹の原因として、ストレスや疲れが関連していることを説明してきました。蕁麻疹の原因を特定することは非常に難しいと言われています。もし、そのほかに疑う原因がなければ、ストレスや疲れといった目に見えにくい部分についても注意してみると良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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