間欠性跛行は自宅と病院どちらで治療した方がよい?

間欠性跛行は、閉塞性動脈硬化症などで見られる症状で、足の痺れや疲れにより歩けなくなるものの、休めば回復するということを繰り返します。今回の研究では、間欠性跛行の改善に、自宅と病院のどちらで治療を行うと効果があるか検証しました。
◆自宅と病院どちらで運動するとより効果があるか?
今回の研究では、過去の研究をまとめ、
◆自宅でも病院でも一長一短
以下の結果が得られました。
質の低いエビデンスをもとにすると、自宅で指導された運動療法は、病院で指導された運動療法と比較して、最大で痛みがなく歩ける歩行距離について改善が小さく、日常生活の歩行能力についてはより改善した。
痛みなく歩ける距離については、病院で指導された運動療法の方が良好な一方で、日常生活の歩行能力は自宅で指導された方が良好であるという結果でした。
自宅で指導されても、病院で指導されても、一長一短であるという研究結果でした。いずれの方法でも、専門家の指示に従い、運動療法を行うことが大事です。目的によって、このような研究結果を参考にしても良いかもしれません。
執筆者
Home-based supervised exercise versus hospital-based supervised exercise or unsupervised walk advice as treatment for intermittent claudication: A systematic review.
J Rehabil Med. 2015 Oct 5
[PMID: 26435098]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。