2015.11.18 | ニュース

脳卒中のリハビリは遠隔でも病院でも変わりない?

ランダム化比較試験により検証
from Journal of stroke and cerebrovascular diseases : the official journal of National Stroke Association
脳卒中のリハビリは遠隔でも病院でも変わりない? の写真
(C) rocketclips - Fotolia.com

諸外国では、インターネットなどを介して遠隔で医療を提供するということも行われています。今回の研究では、過去の研究をまとめ、脳卒中患者に対する遠隔リハビリテーションの効果を検証しました。

◆遠隔リハビリと病院リハビリはどちらが効果的か?

今回の研究では、在宅で生活している脳卒中患者を対象とした遠隔リハビリの効果を検証している11の研究をまとめました。

遠隔リハビリは、身体活動やバランスの練習などを自宅にいながら指導を受けた研究が含まれました。

 

◆遠隔リハビリと病院リハビリの効果はほぼ同じ

以下の結果が得られました。

7つの研究におけるプール解析の結果、日常生活動作能力(バーセルインデックス:標準化平均差-0.05、95%信頼区間-0.24から0.13、バーグバランススケール:標準化平均差-0.05、95%信頼区間-0.7から0.37)と運動機能(Fugl-Meyer上下肢:標準化平均差0.05、95%信頼区間-0.09から1.09)において、有意差が見られなかった。

トイレ動作や移動などの日常生活に必要な能力や運動機能に対する効果は、遠隔リハビリも病院でのリハビリもほぼ同じであるという結果でした。

 

リハビリは目的によって、理学療法士や作業療法士が対面して行う必要がありますが、例えば自主トレーニングなど、近くにいなくても定期的な指導によって行えることもあります。対面しなくてもそこまで効果が変わらないのであれば、場合によって遠隔で指導するなど、今後選択肢が増えるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Telerehabilitation Approaches for Stroke Patients: Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials.

J Stroke Cerebrovasc Dis. 2015 Oct 16

[PMID: 26483155]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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