2015.12.10 | ニュース

妊娠中のヨガは危険ではないのか?

ヨガ前後の母体の変化を調査
from Obstetrics and gynecology
妊娠中のヨガは危険ではないのか?の写真
(C)VadimGuzhva - Fotolia.com

近年、マタニティヨガと呼ばれる妊婦さんを対象にしたヨガ教室などが見られます。しかし、妊娠中にヨガを行っても危険ではないのかと不安に思われる方も多いのではないでしょうか。この研究は、妊娠中にヨガを行った際のお母さんや赤ちゃんの身体の変化について調査しました。

♦妊娠35週~37週の妊婦さんを対象に検証

この研究は、妊娠35週~37週の妊婦さんを対象に実施しました。ヨガを行う前後に、ノンストレステスト(お腹の中の赤ちゃんの心拍を測るテスト)、体温や心拍数、陣痛、酸素飽和度などを測定しました。

 

♦妊娠中にヨガをしても体に変化はない

結果は以下の通りでした。

[…]運動前後の妊娠健康検査の結果は、母体の心拍数、体温、酸素飽和度、胎児の心拍数は変化がなかった。[…]650のポーズで転倒や怪我はなかった。24時間後でも胎児の動きや収縮の減少、破水、膣出血は報告されなかった。

妊娠中にヨガを行っても、お母さんや赤ちゃんの体に大きな変化はみられず転倒や怪我などの危険性も低いという結果でした。

 

妊婦さんは、運動不足や体調の変化によりストレスがたまりがちです。今回の結果を踏まえ、日常の軽い運動としてヨガを取り入れることを、検討しても良いかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Yoga in Pregnancy: An Examination of Maternal and Fetal Responses to 26 Yoga Postures.

Obstet Gynecol. 2015 Dec

[PMID: 26551176]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。