2015.11.10 | ニュース

心臓の病気で低温サウナに入り運動するとどうなる?

慢性心不全患者54人を分析
from Disability and rehabilitation
心臓の病気で低温サウナに入り運動するとどうなる? の写真
(C) Robert Kneschke - Fotolia.com

慢性心不全では、日常生活を送る上で必要な心臓機能の低下が見られます。治療法のひとつに、低温のサウナに入る方法(サウナ療法)がありますが、今回の研究ではサウナ療法と運動を組み合わせた場合の効果を検証しました。

◆サウナ療法と運動療法を行う群とサウナ療法のみを行う群で比較

サウナ療法(和温療法)は、体調を確認した後、60℃程度の低温ドライサウナに15分間入り、その後30分間毛布で温まるといったことを繰り返す治療法です。血管機能の改善に効果があると言われています。

今回の研究では、慢性心不全患者54人をサウナ療法に加えて運動療法を行う群とサウナ療法のみを行う群の2群に分け、効果を検証しました。 運動療法は、筋力トレーニングやストレッチ、ウォーキングなどを行いました。どちらの群も、週に5日、1日1回実施しました。

 

◆サウナ療法と運動療法を組み合わせると身体機能がより改善

以下の結果が得られました。

混合療法群のNYHA心機能分類、バーセルインデックススコア、歩行耐用能の変化量は、単治療群のそれよりも、統計的有意により高い水準であった。

慢性心不全患者では、サウナ療法と運動療法を組み合わせて行うと、サウナ療法のみを行うよりも、身体機能や日常生活をうまく送る能力がより改善するという結果でした。

 

慢性心不全患者に対する治療法として、従来からその効果が検証されてきたサウナ療法に運動療法を組み合わせた効果を検証した研究でした。なお、今回の研究で紹介したサウナ療法は、医療者の監視下のもと行うものですので、詳細は医師に相談することをおすすめします。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Combined effects of repeated sauna therapy and exercise training on cardiac function and physical activity in patients with chronic heart failure.

Disabil Rehabil. 2015 May 20

[PMID: 25941983]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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