2015.10.05 | ニュース

ダウン症候群のバランス能力改善に、全身振動トレーニング

ランダム化比較試験により検証
from American journal of physical medicine & rehabilitation / Association of Academic Physiatrists
ダウン症候群のバランス能力改善に、全身振動トレーニング の写真
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ダウン症候群で、筋力低下、バランス機能の低下などの症状が出ることがあります。今回の研究では、ダウン症候群の子どもに全身振動トレーニングを行い、バランス能力にどのような効果が見られるか検証しました。

◆全身振動トレー二ングを行う群と対照群にランダムに振り分け

全身振動トレー二ングは、振動を与える機械に乗り、振動刺激を受けながら立っていたり、運動を行うトレーニング方法です。

今回の研究では、機械の上で立っていることを課題としました。 ダウン症候群の子ども30人を全振動トレーニングを行う群と対照群にランダムに分けました。

対照群は、週に3回、1回1時間の理学療法を6ヶ月間連続で受けました。全身振動トレーニング群では、対照群のトレーニングに加えて、1回5分から10分の振動刺激を受けました。

 

◆全身振動トレーニングを行うとバランス能力がより改善

以下の結果が得られました。

それぞれの群で治療後、安定性インデックスと筋力が有意に改善し(p<0.05)、研究群では対照群と比較して有意により大きな改善を認めた(p<0.05)。

全身振動トレーニングを行った方が、バランス能力がより改善するという結果でした。対照群ではバランス能力の点数が平均値で1.42点から1.37点に改善した一方で、治療した群では1.4点から1.19点に改善しました(数字が小さいほうが良い成績)。

 

ダウン症候群の子どもは、筋力低下がある場合などには苦労してなんとかバランス能力を身につけていきます。そのようななかで、全身振動トレーニングの有効性が示されれば、より健康的な発育に役立つかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of Whole-Body Vibration Training on Standing Balance and Muscle Strength in Children with Down Syndrome.

Am J Phys Med Rehabil. 2015 Aug

[PMID: 25299536]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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