◆運動量とがんによる死亡率の関連性を検証
今回の研究は、過去に報告された71の研究からデータを集め、運動とがんによる死亡の関連性を検証しました。
◆1週間に最低2.5時間、中等度の運動を行うとがんによる死亡率は13%低下する
以下の結果が得られました。
一般的な人口では、1週間に最低2.5時間、中等度の運動を行うことで、がんによる死亡率が13%、有意に減少した。
1週間に2.5時間、中等度の運動(週に15エクササイズ以上:例えば、5METsの運動を3時間)を行うとがんによる死亡率が減少したという結果でした。
運動は、メタボリックシンドロームなど生活習慣と関係の深い病気に対してはもちろん、精神機能など様々な面からも効果が報告されています。今回の研究では、1週間に2.5時間の中等度の運動を行うことで、がんによる死亡率を減少させることができるかもしれないという結果でした。地道な運動の効果は、今後さらに検証され、明らかになっていくかもしれません。
執筆者
The dose-response effect of physical activity on cancer mortality: findings from 71 prospective cohort studies.
Br J Sports Med. 2015 Sep 18
[PMID: 26385207]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。