胆石が詰まって急性膵炎に、内視鏡手術の効果は?

急性膵炎のなかでも、胆石によって起こるものの治療として、内視鏡手術があります。有効性について、『急性膵炎診療ガイドライン2015』で引用されている1999年の論文を紹介します。
◆急性胆石性膵炎へのERCPとESの効果を検証
今回の研究では、胆石が原因で
◆ERCP+ESを実施すると死亡率が低下する
以下の結果が得られました。
ERC+ESにより、
合併症 に対して34.6%の相対リスク減少と死亡に対する42.9%の相対リスク減少が見られ、絶対リスク減少はそれぞれ合併症で13.2%(95%信頼区間6.9-19.5%)、死亡で3.9%(95%信頼区間0.35-7.45%)であった。
急性膵炎に対し、ERCPを用いたESを実施すると、急性膵炎に付随して起こる病気のリスクや死亡率が改善したという結果でした。
この結果も踏まえて、『急性膵炎
執筆者
Metaanalysis of randomized controlled trials of endoscopic retrograde cholangiography and endoscopic sphincterotomy for the treatment of acute biliary pancreatitis.
Am J Gastroenterol. 1999 Nov
[PMID: 10566716]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。