肝硬変には分枝鎖アミノ酸製剤が有効、QOLも改善
肝硬変治療でスタンダードとなっている「分枝鎖アミノ酸製剤の投与」は、生存や生活の質(QOL)に有効であるなどの根拠から、診療ガイドラインで推奨されています。今回紹介する研究は、その元となった2005年の論文です。
◆分枝鎖アミノ酸製剤群と食事療法群の2群にランダムに振り分け
今回の研究では、非代償性肝硬変の患者646名を、分枝鎖
◆分枝鎖アミノ酸製剤群で死亡リスクが減少、QOLも向上
調査の結果、以下のことを報告しました。
主要エンドポイントのイベント発生リスクは、BCAA群で食事群と比較して
有意 に減少した(ハザード比0.67、95%信頼区間0.49-0.93、p=0.015、観察期間の中央値445日)。Short Form-36評価のうち全体的健康感が有意に改善した(p=0.003)。
分枝鎖アミノ酸製剤を投与した群では、食事療法を行った群と比較して、死亡や
この論文は、肝硬変治療
執筆者
Effects of oral branched-chain amino acid granules on event-free survival in patients with liver cirrhosis.
Clin Gastroenterol Hepatol. 2005 Jul
[PMID: 16206505]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。