2015.07.27 | ニュース

薬物アレルギーの原因で多かった薬とは?

ラテンアメリカ11か国1,005人の観察研究
from The journal of allergy and clinical immunology. In practice
薬物アレルギーの原因で多かった薬とは?の写真
(C) jcwait - Fotolia.com

多くの薬物には、重症のアナフィラキシーを含め、過敏反応を起こす可能性があります。アルゼンチンなどラテンアメリカ地域の統計から、原因と見られた薬剤には非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)と抗菌薬が多かったことが報告されました。

◆11か国のデータベースから

研究班は、ラテンアメリカ11か国にわたるデータベースを参照して、薬剤過敏反応の症例数を集計しました。

 

◆NSAIDsと抗菌薬が最多

次の結果が得られました。

研究期間に薬剤過敏性反応の可能性があると見られた患者は1,005人で、そのうち薬剤誘発性アナフィラキシーの診断基準を満たしたのは264人(26.3%)だった。

最も多く関与した薬剤分類はNSAIDs(178人、57.8%)、βラクタム系抗菌薬(44人、14.3%)、その他の抗菌薬(16人、5.2%)だった。

薬剤過敏反応の可能性があると見られる1,005人についての情報が得られ、そのうち26%は薬剤によるアナフィラキシーと見られました。原因と見られた薬物で、最も多かったのはNSAIDs、βラクタム系抗菌薬、その他の抗菌薬でした

研究班は「薬剤誘発性アナフィラキシーの管理を改善するために、アナフィラキシーガイドラインを救急診療部の医師に配布することが奨励されるべきである」と述べています。

 

NSAIDs、βラクタム系抗菌薬はともに、非常に多くの場面で必要とされ、処方されます。アナフィラキシーはまれなリスクですが、以前に薬物アレルギーがあった場合には医師に伝えておくなどの注意も、薬を使ううえでは大事なことです。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Drug-Induced Anaphylaxis in Latin American Countries.

J Allergy Clin Immunol Pract. 2015 Jul 1 [Epub ahead of print]

 

[PMID: 26143020]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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