2015.05.29 | コラム

「専門医」って何??

知られざる医師キャリアの実態〔その4〕
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医学部を卒業して最初の2年間は、研修医として過ごします。特定の専門分野を持たず、一通りの科を回って勉強することになります。

そして医師3年目からは、いよいよ専門の勉強が始まることになります。多くの医師が目標とするのが、「○○科専門医」の資格取得です。循環器専門医、外科専門医、リハビリテーション科専門医や、漢方専門医というのもあります。2015年5月現在、学会ごとに認められた56種類の専門医資格が存在しています。この資格を取るためには、その専門分野で3-5年間診療を続けることと、専門医ごとの試験に合格することが求められます。

つまり、

  • 医師1-2年目:研修医として浅く広く
  • 医師3年目以降:専門分野を狭く深く(専修医、後期研修医などと呼ばれる)
  • 医師6年目以降:専門医資格の取得(何年目で取れるかは分野ごとに異なる)

このようなキャリアをたどる医師が多いです。

分野によっては、専門医の前段階として「認定医」を置いている科や、専門医の更に上に「指導医」といった資格を設けている科もあります。

 

研修医を2年間修了することは義務づけられていますが、専門医の取得は義務ではありません。全ての診療科の中で、専門医を取得している医師の割合は、50.9% と報告されています 1。

専門医を取ったら取ったで、毎年学会に参加しなければならなかったり、患者さんの経過をレポートにして提出する必要があったりするので、その手間を嫌って、専門医を取らない(あるいは取ってもあえて更新せずに失効させる)医師もいます。専門医ではないからといって、優秀でないというわけではありません。

 

医学は日々進歩しています。現状維持では世の中から遅れていく一方ですから、多くの医師は、こうして日々論文を読み、学会に参加して、勉強しているのです。

 

1 平成24年度厚生労働科学研究「医師臨床研修制度の評価と医師のキャリアパスの動向に関する調査研究」

 

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執筆者

沖山 翔

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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