2015.04.23 | ニュース

血液の腫瘍に期待の新薬登場

臨床試験で好成績
from Lancet
血液の腫瘍に期待の新薬登場の写真
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ホジキンリンパ腫という血液の腫瘍で、治療後再発した場合や治療の効果が出にくい場合には、大量の抗がん剤と自家造血幹細胞移植という方法がよく使われます。しかし、この治療を使っても病気がさらに進んでしまう人もいます。そのような場合に新薬「ブレンツキシマブベドチン」が効果を発揮しそうだという研究結果が出ました。

◆78施設が協力

この研究は北米とヨーロッパにある78の施設が協力し、再発または難治性のホジキンリンパ腫で自家造血幹細胞移植を受け、病気の特徴などから比較的治療が難しいと予想された患者329人を対象にして行いました。

患者を2つのグループに分け、ブレンツキシマブベドチンを治療に使う場合と使わない場合を比較しました。

 

◆病気が進行しない期間を長く

ブレンツキシマブベドチンを使ったグループでは、治療開始から病気が進行することなく患者が生存する期間が中央値42.9か月と、ブレンツキシマブベドチンを使わなかったグループの中央値24.1か月に対して大幅に改善しました。また、未知の副作用は発見されませんでした。

 

有望な新薬が現れたことで、難病の治療に新しい選択肢が加わるかもしれません。血液の腫瘍を専門にされている医師の方から見て、この新薬は期待できるでしょうか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Brentuximab vedotin as consolidation therapy after autologous stem-cell transplantation in patients with Hodgkin's lymphoma at risk of relapse or progression (AETHERA): a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.,

Lancet., 2015 Mar 18

[PMID: 25796459]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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