キロサイド注100mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、頻尿、排尿痛、膀胱炎、血尿、膀胱刺激症状、発疹
起こる可能性のある重大な副作用
白血球減少、血小板減少、貧血、骨髄機能抑制、血液障害、汎血球減少、網赤血球減少、巨赤芽球様細胞、ショック、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、アナフィラキシー、消化管障害、消化管潰瘍、消化管出血、好中球減少性腸炎、急性呼吸促迫症候群、間質性肺炎、急性心膜炎、心のう液貯留、中枢神経系障害、脳症、白質脳症、麻痺、痙攣、小脳失調、意識障害、意識消失、シタラビン症候群、発熱、筋肉痛、骨痛、斑状丘疹性皮疹、胸痛、結膜炎、倦怠感
上記以外の副作用
口内炎、頭痛、肝障害、脱毛、脱毛症、有痛性紅斑、腎機能異常、血栓性静脈炎
キロサイド注100mgの用法・用量
- 〈急性白血病〉(1). 寛解導入急性白血病の寛解導入には、シタラビンとして通常1日小児0.6~2.3mg/kg、成人0.8~1.6mg/kgを250~500mLの5%ブドウ糖液あるいは生理食塩液に混合して、点滴で静脈内投与するか、又は20mLの20%ブドウ糖液あるいは生理食塩液に混合して、ワンショットで静脈内投与する
- 通常2~3週間連続投与を行う
- (2). 維持療法寛解が得られた場合は、維持療法として前記用量を1週1回そのまま皮下、筋肉内投与するか、あるいは前記用法に従い静脈内投与する
- (3). シタラビン少量療法通常、成人にはシタラビンとして次の用量を10~14日間皮下又は静脈内投与する
- ・ 1回10~20mgを1日2回
- ・ 1回20mg/㎡を1日1回
- (4). シタラビン標準量療法他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人及び小児には、シタラビンとして1日100~200mg/㎡を5~7日間点滴で静脈内投与する
- (5). 髄腔内化学療法通常、成人にはシタラビンとして1回25~40mgを1週間に1~2回髄腔内に投与する
- 小児に投与する場合には、次記を参考に年齢・体格等に応じて投与量を調節する
- なお、併用する他の抗腫瘍剤及び患者の状態により投与間隔は適宜延長すること
- 髄液に異常所見を認める場合は、正常化するまで投与を継続すること
- 1). 1歳:15~20mg
- 2). 2歳:20~30mg
- 3). 3歳以上:25~40mg
- 年齢、症状により適宜増減する
- 併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による
- 〈消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌等〉(1). 静脈内注射消化器癌、肺癌、乳癌、女性性器癌等に他の抗腫瘍剤(フルオロウラシル、マイトマイシンC、シクロホスファミド水和物、メトトレキサート、ビンクリスチン硫酸塩等)と併用するときは、シタラビンとして通常1回0.2~0.8mg/kgを1週間に1~2回点滴で静脈内投与するか、又はワンショットで静脈内投与する
- (2). 局所動脈内注射局所動脈内注入の場合は、シタラビンとして通常1日0.2~0.4mg/kgを他の抗腫瘍剤(フルオロウラシル、シクロホスファミド水和物、ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩等)と併用して持続注入ポンプで投与する
- 年齢、症状により適宜増減する
- 併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による
- 〈膀胱腫瘍〉膀胱腫瘍に単独膀胱内注入を行う場合は、シタラビンとして通常200~400mgを、また、他の抗腫瘍剤と併用し、膀胱内注入を行う場合は、シタラビンとして通常100~300mgを10~40mLの生理食塩液又は注射用蒸留水に混合して1日1回又は週2~3回膀胱内に注入する
- 年齢、症状により適宜増減する
- 併用する薬剤の組合せ、併用量等は医師の判断による
- (用法及び用量に関連する注意)〈急性白血病〉シタラビン標準量療法又は髄腔内化学療法に対して本剤を使用する際には、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
抗悪性腫瘍剤 |
骨髄機能抑制等の副作用が増強 |
フルダラビン |
骨髄機能抑制等の副作用が増強 |
併用療法 |
静脈炎、脱毛 |
フルオロウラシル |
静脈炎、脱毛 |
マイトマイシンC |
静脈炎、脱毛 |
副腎皮質ホルモン剤 |
静脈炎、脱毛 |
フルシトシン |
骨髄機能抑制の副作用が増強、効果を減弱 |