オノアクト点滴静注用150mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
血圧低下、AST上昇、ALT上昇、総ビリルビン上昇、徐脈、ST低下、肺動脈圧上昇、喘息、低酸素血症、γ-GTP上昇、白血球増多
起こる可能性のある重大な副作用
ショック、過度の血圧低下、心停止、心不全の急激な増悪、完全房室ブロック、洞停止、高度徐脈
上記以外の副作用
血小板減少、Al-P上昇、LDH上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、尿酸上昇
オノアクト点滴静注用150mgの用法・用量
- 〈手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置〉ランジオロール塩酸塩として、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する
- 投与中は心拍数、血圧を測定し0.01~0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する
- 〈手術後の循環動態監視下における頻脈性不整脈に対する緊急処置〉ランジオロール塩酸塩として、1分間0.06mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.02mg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する
- 5~10分を目安に目標とする徐拍作用が得られない場合は、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する
- 投与中は心拍数、血圧を測定し0.01~0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する
- 〈成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈〉ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する
- 投与中は心拍数、血圧を測定し1~10μg/kg/minの用量で適宜調節する
- 〈生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合〉ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する
- 投与中は心拍数、血圧を測定し1~10μg/kg/minの用量で適宜調節する
- なお、心室細動又は血行動態不安定な心室頻拍が再発し本剤投与が必要な場合には、心拍数、血圧を測定し最大40μg/kg/minまで増量できる
- 〈敗血症に伴う頻脈性不整脈〉ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する
- 投与中は心拍数、血圧を測定し、維持量は適宜増減する
- ただし、最大用量は20μg/kg/minを超えないこと
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉目標とする心拍数に調節した後は、循環動態、特に血圧低下に注意し、本剤を心拍数の維持に必要な最低の速度で持続投与すること
- 7.2. 〈効能共通〉褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤を投与した後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること〔2.5、9.1.7参照〕
- 7.3. 〈効能共通〉手術時、手術後、心機能低下例、生命に危険のある不整脈及び敗血症に伴う頻脈性不整脈の用法及び用量がそれぞれ異なることに留意すること
- 7.4. 〈効能共通〉本剤投与に際しては、次記の体重別静脈内持続投与速度を参考にすること
- 精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)を使用する場合:単位は投与速度を表示
- 7.4.1. 手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置(1). [本剤50mgを5mLに溶解した場合]投与量:投与開始から1分間0.125mg/kg/min、投与開始1分後以降0.04mg/kg/min、適宜調整0.01~0.04mg/kg/min
- 1). 体重30kg:投与開始から1分間22.5mL/時、投与開始1分後以降7.2mL/時、適宜調整1.8~7.2mL/時
- 2). 体重40kg:投与開始から1分間30.0mL/時、投与開始1分後以降9.6mL/時、適宜調整2.4~9.6mL/時
- 3). 体重50kg:投与開始から1分間37.5mL/時、投与開始1分後以降12.0mL/時、適宜調整3.0~12.0mL/時
- 4). 体重60kg:投与開始から1分間45.0mL/時、投与開始1分後以降14.4mL/時、適宜調整3.6~14.4mL/時
- 5). 体重70kg:投与開始から1分間52.5mL/時、投与開始1分後以降16.8mL/時、適宜調整4.2~16.8mL/時
- (2). [本剤50mgを20mLに溶解した場合]投与量:投与開始から1分間0.125mg/kg/min、投与開始1分後以降0.04mg/kg/min、適宜調整0.01~0.04mg/kg/min
- 1). 体重30kg:投与開始から1分間90.0mL/時、投与開始1分後以降28.8mL/時、適宜調整7.2~28.8mL/時
- 2). 体重40kg:投与開始から1分間120.0mL/時、投与開始1分後以降38.4mL/時、適宜調整9.6~38.4mL/時
- 3). 体重50kg:投与開始から1分間150.0mL/時、投与開始1分後以降48.0mL/時、適宜調整12.0~48.0mL/時
- 4). 体重60kg:投与開始から1分間180.0mL/時、投与開始1分後以降57.6mL/時、適宜調整14.4~57.6mL/時
- 5). 体重70kg:投与開始から1分間210.0mL/時、投与開始1分後以降67.2mL/時、適宜調整16.8~67.2mL/時
- 7.4.2. 手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置(1). [本剤50mgを5mLに溶解した場合]投与量:(開始用量)投与開始から1分間0.06mg/kg/min、投与開始1分後以降0.02mg/kg/min、(最大用量)投与開始から1分間0.125mg/kg/min、投与開始1分後以降0.04mg/kg/min
- 1). 体重30kg:(開始用量)投与開始から1分間10.8mL/時、投与開始1分後以降3.6mL/時、(最大用量)投与開始から1分間22.5mL/時、投与開始1分後以降7.2mL/時
- 2). 体重40kg:(開始用量)投与開始から1分間14.4mL/時、投与開始1分後以降4.8mL/時、(最大用量)投与開始から1分間30.0mL/時、投与開始1分後以降9.6mL/時
- 3). 体重50kg:(開始用量)投与開始から1分間18.0mL/時、投与開始1分後以降6.0mL/時、(最大用量)投与開始から1分間37.5mL/時、投与開始1分後以降12.0mL/時
- 4). 体重60kg:(開始用量)投与開始から1分間21.6mL/時、投与開始1分後以降7.2mL/時、(最大用量)投与開始から1分間45.0mL/時、投与開始1分後以降14.4mL/時
- 5). 体重70kg:(開始用量)投与開始から1分間25.2mL/時、投与開始1分後以降8.4mL/時、(最大用量)投与開始から1分間52.5mL/時、投与開始1分後以降16.8mL/時
- (2). [本剤50mgを20mLに溶解した場合]投与量:(開始用量)投与開始から1分間0.06mg/kg/min、投与開始1分後以降0.02mg/kg/min、(最大用量)投与開始から1分間0.125mg/kg/min、投与開始1分後以降0.04mg/kg/min
- 1). 体重30kg:(開始用量)投与開始から1分間43.2mL/時、投与開始1分後以降14.4mL/時、(最大用量)投与開始から1分間90.0mL/時、投与開始1分後以降28.8mL/時
- 2). 体重40kg:(開始用量)投与開始から1分間57.6mL/時、投与開始1分後以降19.2mL/時、(最大用量)投与開始から1分間120.0mL/時、投与開始1分後以降38.4mL/時
- 3). 体重50kg:(開始用量)投与開始から1分間72.0mL/時、投与開始1分後以降24.0mL/時、(最大用量)投与開始から1分間150.0mL/時、投与開始1分後以降48.0mL/時
- 4). 体重60kg:(開始用量)投与開始から1分間86.4mL/時、投与開始1分後以降28.8mL/時、(最大用量)投与開始から1分間180.0mL/時、投与開始1分後以降57.6mL/時
- 5). 体重70kg:(開始用量)投与開始から1分間100.8mL/時、投与開始1分後以降33.6mL/時、(最大用量)投与開始から1分間210.0mL/時、投与開始1分後以降67.2mL/時
- 7.4.3. 成人の心機能低下例における頻脈性不整脈[本剤50mgを50mLに溶解した場合]投与量:投与開始時1μg/kg/min、適宜調整1~10μg/kg/min
- 1). 体重30kg:投与開始時1.8mL/時、適宜調整1.8~18.0mL/時
- 2). 体重40kg:投与開始時2.4mL/時、適宜調整2.4~24.0mL/時
- 3). 体重50kg:投与開始時3.0mL/時、適宜調整3.0~30.0mL/時
- 4). 体重60kg:投与開始時3.6mL/時、適宜調整3.6~36.0mL/時
- 5). 体重70kg:投与開始時4.2mL/時、適宜調整4.2~42.0mL/時
- 7.4.4. 生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合[本剤50mgを50mLに溶解した場合]投与量:投与開始時1μg/kg/min、適宜調整1~10μg/kg/min、最大用量40μg/kg/min
- 1). 体重30kg:投与開始時1.8mL/時、適宜調整1.8~18.0mL/時、最大用量72.0mL/時
- 2). 体重40kg:投与開始時2.4mL/時、適宜調整2.4~24.0mL/時、最大用量96.0mL/時
- 3). 体重50kg:投与開始時3.0mL/時、適宜調整3.0~30.0mL/時、最大用量120.0mL/時
- 4). 体重60kg:投与開始時3.6mL/時、適宜調整3.6~36.0mL/時、最大用量144.0mL/時
- 5). 体重70kg:投与開始時4.2mL/時、適宜調整4.2~42.0mL/時、最大用量168.0mL/時
- 7.4.5. 敗血症に伴う頻脈性不整脈[本剤50mgを50mLに溶解した場合]投与量:投与開始時1μg/kg/min、最大用量20μg/kg/min
- 1). 体重30kg:投与開始時1.8mL/時、最大用量36.0mL/時
- 2). 体重40kg:投与開始時2.4mL/時、最大用量48.0mL/時
- 3). 体重50kg:投与開始時3.0mL/時、最大用量60.0mL/時
- 4). 体重60kg:投与開始時3.6mL/時、最大用量72.0mL/時
- 5). 体重70kg:投与開始時4.2mL/時、最大用量84.0mL/時
- 7.4.6. 小児の心機能低下例における頻脈性不整脈体重に応じ薬液濃度を調整する
- (1). [本剤の投与速度を0.5~5mL/時とする場合]投与量:投与開始時1μg/kg/min、適宜調整1~10μg/kg/min
- 1). 体重2.5kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度0.3mg/mL
- 2). 体重5kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度0.6mg/mL
- 3). 体重10kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度1.2mg/mL
- 4). 体重20kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度2.4mg/mL
- 5). 体重30kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度3.6mg/mL
- 6). 体重40kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度4.8mg/mL
- 7). 体重50kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度6mg/mL
- 8). 体重60kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度7.2mg/mL
- 9). 体重70kg:投与開始時0.5mL/時、適宜調整0.5~5mL/時、薬液濃度8.4mg/mL
- (2). [本剤の投与速度を1~10mL/時とする場合]投与量:投与開始時1μg/kg/min、適宜調整1~10μg/kg/min
- 1). 体重2.5kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度0.15mg/mL
- 2). 体重5kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度0.3mg/mL
- 3). 体重10kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度0.6mg/mL
- 4). 体重20kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度1.2mg/mL
- 5). 体重30kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度1.8mg/mL
- 6). 体重40kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度2.4mg/mL
- 7). 体重50kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度3mg/mL
- 8). 体重60kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度3.6mg/mL
- 9). 体重70kg:投与開始時1mL/時、適宜調整1~10mL/時、薬液濃度4.2mg/mL
- 7.5. 〈手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置、成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈〉本剤投与により血圧低下(成人では収縮期血圧90mmHgを、小児では収縮期血圧が投与直前値から20%以上の低下を目安とする)あるいは過度の心拍数減少(成人では心拍数60回/分を、小児では生後3ヵ月以上2歳未満は心拍数75回/分を、2歳以上は心拍数60回/分を目安とする)が生じた場合は、減量するか投与を中止すること
- 7.6. 〈手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置〉本剤を再投与する際の投与間隔は5~15分間を目安とすること(なお、再投与は用法及び用量に従って実施すること)〔16.1.1-16.1.3、17.1.3参照〕
- 7.7. 〈成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈〉心拍数及び血圧等に十分に注意し、慎重に、狭い用量幅で用量を調節すること〔17.1.6-17.1.9参照〕
- 7.8. 〈敗血症に伴う頻脈性不整脈〉投与開始時及び増量時は、慎重かつ頻回に心拍数及び血圧をモニタリングすること〔17.1.8参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
オノアクト点滴静注用150mgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
交感神経遮断剤 |
交感神経系の過剰の抑制 |
レセルピン |
交感神経系の過剰の抑制 |
血糖降下剤 |
低血糖症状<頻脈等>をマスク |
インスリン製剤 |
低血糖症状<頻脈等>をマスク |
カルシウム拮抗剤 |
相互に作用が増強、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で重度低血圧、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で徐脈、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で心不全 |
ベラパミル |
相互に作用が増強、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で重度低血圧、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で徐脈、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で心不全 |
ジルチアゼム |
相互に作用が増強、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で重度低血圧、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で徐脈、うっ血性心不全のおそれ・洞房ブロック・房室ブロックのある患者で心不全 |
ジギタリス剤 |
房室伝導時間が延長 |
クラス1抗不整脈剤 |
過度の心機能抑制 |
ジソピラミド |
過度の心機能抑制 |
プロカインアミド |
過度の心機能抑制 |
3群不整脈用剤 |
過度の心機能抑制 |
アミオダロン |
過度の心機能抑制 |
ニフェカラント |
過度の心機能抑制 |
クロニジン |
投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇>を増強 |
交感神経作動薬 |
血管収縮により血圧上昇 |
エピネフリン |
血管収縮により血圧上昇 |
コリンエステラーゼ阻害剤 |
本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長 |
ネオスチグミン |
本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長 |
臭化ジスチグミン |
本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長 |
塩化エドロホニウム |
本剤の代謝を阻害し作用が増強及び作用時間が延長 |
フェンタニルクエン酸塩 |
徐拍作用を増強 |
プロポフォール |
徐拍作用を増強 |
プロカイン |
本剤及び他剤の作用時間が延長 |
スキサメトニウム |
本剤及び他剤の作用時間が延長 |