造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植)とは? | MEDLEY(メドレー)
造血幹細胞移植
最終更新: 2018.03.06

造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植)とは?

造血幹細胞移植よりも骨髄移植と言ったほうが聞いたことのある方は多いかもしれません。近年は幹細胞の採取方法が違う末梢血幹細胞移植、臍帯血移植も行われるようになり、いずれも造血幹細胞移植に当たります。

造血幹細胞とは血液細胞(白血球赤血球血小板)のもとになる細胞のことです。造血幹細胞移植では前処置と呼ばれる抗がん剤や放射線によって患者さんの造血幹細胞を病気の細胞もろとも排除した上で、外から造血幹細胞を輸注し、以後の造血は輸注した幹細胞に託します。

造血幹細胞移植には自家移植(凍結保存しておいた自己の幹細胞を戻す方法)と同種移植(他人=ドナーからもらう方法)があります。

自家移植はほとんどが末梢血幹細胞移植で、悪性リンパ腫多発性骨髄腫のほか、神経芽腫など一部の固形腫瘍でも行われることがあります。

同種移植は急性白血病悪性リンパ腫のほか、再生不良性貧血酵素欠損症の患者さんが他人の正常血液細胞を補填する目的で行う場合もあります。

自家移植、同種移植とも通常より大量の抗がん剤を投与できます。同種移植の場合はこれに加えて、ドナー由来の免疫細胞(Tリンパ球など)が腫瘍を異物と見做して攻撃する移植片対腫瘍効果(GVT効果)も期待できます。しかし同時に免疫細胞は移植を受けた人の身体も異物とみなし、攻撃してしまう移植片対宿主病GVHD)を発症する危険性もあります。

造血幹細胞移植は身体への負担が大きい治療のため、概ね65~70歳くらいまでの年齢の方に行われますが、一部の国や施設では元気な方なら80歳前後まで行うこともあります。

白血球がほぼ0の期間が週単位で続くため感染症には注意が必要ですし、下痢や口内炎、肝障害や腎障害、膀胱炎など使用する抗がん剤により様々な副作用が出る可能性があります。造血幹細胞移植はこのように様々なリスクのある治療ですが、それでもなお治癒を目指すには移植が必要な方が多いのも事実です。