じかねつ
ジカ熱
ジカウイルスによる感染症で、発熱や関節痛を引き起こす。妊婦が感染すると、流産および胎児の小頭症の原因となる
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最終更新: 2021.08.06
ジカ熱の基礎知識
POINT ジカ熱とは
ジカウイルスによる感染症です。日本国内で感染したという報告はないですが、海外旅行帰りに発症したという例はあります。流行地である中南米へ旅行に行った妊婦が感染することで、流産したり子どもの頭が小さくなったりすること(小頭症)が報告されています。主な症状は発熱・関節痛・目の充血や違和感・皮膚出る赤いぶつぶつなどになります。感染が起こったらみなが発症するわけではなく、感染者の7,8割は症状が出ないことが分かっています。 血液検査を行って診断します。治療には特効薬はありませんが、重症の場合には症状を和らげる治療(対症療法)を行います。ジカ熱が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診してください。
ジカ熱について
ジカ熱の症状
ジカ熱の検査・診断
- 特別な治療なしで自然に治る病気であることと、簡単に診断できる検査が存在しないことから、必ずしも検査が必要となるわけではない
- 重症の場合や、感染者が妊婦である場合には検査が推奨される
- 血液検査、尿検査で
ウイルス 感染を確かめる- ウイルス分離、PCR法、ペア血清による
抗体 確認といった検査法が取られるが、いずれもごく限られた医療機関でしか実施ができない特殊な検査である - 検査結果が出るまでに時間がかかり、その前に症状が改善してしまうことも多い
- ウイルス分離、PCR法、ペア血清による
ジカ熱の治療法
- ジカ
ウイルス に効果的な治療薬は現時点で存在しない- 発熱や関節痛に対して、解熱薬、痛み止めといった
対症療法 を行う
- 発熱や関節痛に対して、解熱薬、痛み止めといった
- 自然の経過で通常1週間以内に
治癒 する - 予防のためのワクチンはまだ開発されていない