じゅうもうがん
絨毛がん
絨毛細胞にできる悪性腫瘍であり、特に妊娠をしたことのある女性に起こる妊娠性絨毛がんが多い
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最終更新: 2019.01.08
絨毛がんの基礎知識
POINT 絨毛がんとは
絨毛は胎盤と子宮の間にできる組織のことです。絨毛がんのほとんどは妊娠を経験した人に起こり、まれに卵巣や精巣からできることもあります。胞状奇胎(異常な妊娠の状態)から絨毛がんになることもありますが、胞状奇胎の診断や治療が発達したことにより、絨毛がんになる人は減ってきています。絨毛がんの症状は腫瘍やその周囲からの出血の影響で、不正出血から見つかることもあります。画像検査や血液検査で診断が行われ、さらに詳しく調べる必要がある場合は、子宮内容物を取り出して調べられます。絨毛がんの治癒率は8割から9割と高く、抗がん剤治療が中心になり、転移している場合は放射線治療が合わせて用いられます。絨毛癌は産婦人科で診療が行われます。
絨毛がんについて
絨毛がんの症状
腫瘍 やその周囲からの出血- 不正性器出血の原因となる
- その他は腫瘍が
転移 した場合に転移した臓器に関連した症状 が起こる
絨毛がんの検査・診断
- 画像検査
- 経腟
超音波検査 腹部MRI 検査
- 経腟
- 血液検査
- hCGという
ホルモン を作るため、これを測定して高値であれば非常に疑わしい
- hCGという
- その他
転移 がないか、レントゲン 検査や全身のCT 検査などを行う - 手術後、子宮内容物を検査して診断する
絨毛がんの治療法
抗がん剤 を用いた化学療法 を中心とした治療を行う- 侵入奇胎は抗がん剤でほぼ完治するが、絨毛がんでは複数の抗がん剤を併用した治療を行う
- メソトレキセート、エトポシド、アクチノマイシンDを併用する
- 侵入奇胎は抗がん剤でほぼ完治するが、絨毛がんでは複数の抗がん剤を併用した治療を行う
- 化学療法で不十分な場合は手術も行う
- 子宮の摘出手術や
転移 した場合に手術を行う場合がある
- 子宮の摘出手術や
- 転移の治療(特に脳への転移)に対しては
放射線療法 を行う場合もある - 絨毛がんの
治癒 率は8-9割と高いことが知られている