ちょうかんべーちぇっとびょう
腸管ベーチェット病
ベーチェット病による消化管障害。回盲部に潰瘍が出来ることが多い。
6人の医師がチェック 45回の改訂 最終更新: 2017.07.21

腸管ベーチェット病の基礎知識

POINT 腸管ベーチェット病とは

ベーチェット病により消化管が障害されることです。ベーチェット病は免疫の異常で起こる病気です。症状としては腹痛や血便があります。回盲部(腸の右下腹部の位置する領域)に潰瘍が出来ることが多いです。血液検査やCT検査、内視鏡検査などを行います。内視鏡検査では生検検査といって組織の一部をとって顕微鏡で調べることがあります。治療にはステロイドや免疫抑制薬、生物学的製剤を使用します。消化に良いもので栄養補給をする栄養療法も行います。腸に穴が空いた場合や出血が止まらない場合には手術も行います。腸管ベーチェット病が疑わしい方は消化器内科、リウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

腸管ベーチェット病について

腸管ベーチェット病の症状

  • 腸管の潰瘍による症状
    • 腹痛
    • 血便
  • 潰瘍は、右下腹部にあたる回盲部にできることが多い
     ※同部位には腸結核でも潰瘍ができるので、結核の除外が重要
  • 上記以外に、通常のベーチェット病の症状である口内炎、眼、皮膚、陰部潰瘍などを併発する
     ※腸以外にベーチェット病を疑う症状がない場合には単純性潰瘍という病名になる

腸管ベーチェット病の検査・診断

  • ベーチェット病の検査に加えて、腸管ベーチェット病に対しては消化管内視鏡検査などを行う
    • CT検査
    • 胃カメラ上部消化管内視鏡検査
    • 大腸カメラ下部消化管内視鏡検査
        ※内視鏡検査で生検(組織をとって顕微鏡で調べる)を行うこともある
  • 通常のベーチェット病の検査 
    • 皮膚の診察(結節性紅斑外陰部潰瘍の有無)
    • 血液検査:炎症が起きていないかなどを調べる、HLA検査(HLA-B51との関連が知られる)
    • 眼科検査:ぶどう膜炎の有無を調べる

腸管ベーチェット病の治療法

  • ステロイド
  • 免疫抑制薬
    • サラゾスルファピリジン
    • メサラジン
    • アザチオプリン
  • 栄養療法
    • 成分栄養剤(エレンタール)
        ※消化しやすい栄養剤で腸の負担を減らしつつ栄養を補給する
  • 難治例では生物学的製剤も用いる
    • インフリキシマブ
    • アダリムマブ
  • 消化管出血穿孔に対しては手術を行う
    ※ただし、手術した部位は再度潰瘍形成を起こしやすいとされ注意が必要である


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