けっせつせいこうはん

結節性紅斑

膝から足首に円形ないし不規則に赤い斑点が大量発生し、触ると硬いしこりで押すと痛みがある病気

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4人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2017.12.06

結節性紅斑の基礎知識

POINT結節性紅斑とは

主に膝下にできる赤い盛り上がりを伴う発疹です。痛みを伴うことが多いです。皮膚の下にある組織に炎症が生じた結果、起こります。結節性紅斑が出る原因として、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、がん、感染症、薬剤などがあり、背景にこれらの病気が隠れていないか検索することが重要です。原因がある場合はこれらの治療を行います。皮膚生検といって、皮膚の組織の一部を顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。気になる方は皮膚科、リウマチ内科、膠原病内科を受診してください。

結節性紅斑について

  • 皮膚にしこりのある赤い斑点がたくさん発生する病気
  • 細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である真菌病気の原因となる微生物のうち、かびの仲間のこと。細菌に対する薬である抗菌薬は効果がなく、真菌感染症には抗真菌薬が用いられるなどの感染によるアレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態反応が結節性紅斑の主な原因と考えられている
  • その他の原因として以下のことが考えられている
    • 薬剤によるもの(抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない、ピルなどの経口避妊薬排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑える薬剤。エストロゲンとプロゲステロンといった、いわゆる女性ホルモンを含む薬剤である
    • 内臓の悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある:増殖し続ける細胞
    • ベーチェット病:全身に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起こる病気
    • 結核結核菌結核の原因となる菌。通常の抗菌薬が効きづらく、結核に対する抗菌薬は抗結核薬と呼ばれることもあるでおこる感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
    • サルコイドーシス:様々な臓器に小さな腫れ物ができる病気
    • クローン病:胃や腸などに炎症ができる病気
    • 潰瘍性大腸炎:胃や腸などに炎症ができる病気   など
  • 20-30歳の女性に多い

結節性紅斑の症状

  • 膝から足首に赤い斑点が多数できる
    • 膝下によく見られる
    • 円形ないし不規則形
    • 直径1-5mm
    • 硬いしこりがある
    • 押すと痛む、時に何もしなくても痛みがある
  • 重症の場合は太ももや腕にまで広がることがある
  • 熱、全身のだるさ、関節痛などを併発することもある
  • 通常の場合には皮疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称は2-4週で消えるが、反復することがある

結節性紅斑の検査・診断

  • 症状の問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと診察から診断される
  • 血液検査
    • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るの程度を調べる
  • 皮膚生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる
    • 病気のあるところの皮膚を一部切り取って顕微鏡で詳しく調べる(病理検査)
  • そのほか結節性紅斑をきたす原因疾患が疑われる場合には追加で検査をすることもある
    • 薬剤による影響を考えた場合
      ・再度問診を詳細に行って、薬の内服状況を確認する
    • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるの関与を考えた場合
      CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査やMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査、PET検査放射線を発する物質(放射性物質)を体内に入れて、特定の臓器や腫瘍にそれが集まる性質を利用して病気の有無や位置を調べる検査を用いて全身を検索する
    • 感染による影響を考えた場合
      ・血液や痰の培養検査感染症における検査の一種で、菌がいるかどうかの判断や、感染している菌の種類を特定するためのものを行う
    • 膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあるの関与を考えた場合
      抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする検査を行う

結節性紅斑の治療法

  • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑える薬(NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている)の使用が一般的
    • ヨウ化カリウムの飲み薬にも炎症を抑える効果がある
    • 症状の強い場合やなかなか治らない場合は、ステロイド副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているの飲み薬を使う
      ・体重によって使用量は増減するが、プレドニゾロン20-40mg/day程度を用いることが多い
  • 疑わしい原因があればその対処を行う
    • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるがないか精密検査を行う
    • 疑わしい薬剤の使用を中止
    • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称の治療   など

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