けっせつせいこうはん
結節性紅斑
膝から足首に円形ないし不規則に赤い斑点が大量発生する病気。触ると硬いしこりで押すと痛みがある
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最終更新: 2022.04.15
結節性紅斑の基礎知識
POINT 結節性紅斑とは
主に膝下にできる赤い盛り上がりを伴う発疹です。痛みを伴うことが多いです。皮膚の下にある組織に炎症が生じた結果、起こります。結節性紅斑が出る原因として、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、がん、感染症、薬剤などがあり、背景にこれらの病気が隠れていないか検索することが重要です。原因がある場合はこれらの治療を行います。皮膚生検といって、皮膚の組織の一部を顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。気になる方は皮膚科、リウマチ内科、膠原病内科を受診してください。
結節性紅斑について
結節性紅斑の症状
- 膝から足首に赤い斑点が多数できる
- 膝下によく見られる
- 円形ないし不規則形
- 直径1-5mm
- 硬いしこりがある
- 押すと痛む、時に何もしなくても痛みがある
- 重症の場合は太ももや腕にまで広がることがある
- 熱、全身のだるさ、関節痛などを併発することもある
- 通常の場合には
皮疹 は2-4週で消えるが、反復することがある
結節性紅斑の検査・診断
症状 の問診 と診察から診断される- 血液検査
炎症 の程度を調べる
- 皮膚
生検 - 病気のあるところの皮膚を一部切り取って顕微鏡で詳しく調べる(病理検査)
- そのほか結節性紅斑をきたす原因疾患が疑われる場合には追加で検査をすることもある
- 薬剤による影響を考えた場合
- 再度問診を詳細に行って、薬の内服状況を確認する
がん の関与を考えた場合CT 検査やMRI 検査、PET検査 を用いて全身を検索する
- 感染による影響を考えた場合
- 血液や痰の
培養検査 を行う
- 血液や痰の
膠原病 の関与を考えた場合抗体 検査を行う
- 薬剤による影響を考えた場合
結節性紅斑の治療法
炎症 を抑える薬(NSAIDs やステロイド薬 )の使用が一般的- ヨウ化カリウムの飲み薬にも炎症を抑える効果がある
症状 の強い場合やなかなか治らない場合は、ステロイド の飲み薬を使う- 体重によって使用量は増減するが、プレドニゾロン20-40mg/day程度を用いることが多い
- 疑わしい原因があればその対処を行う
がん がないか精密検査を行う- 疑わしい薬剤の使用を中止
感染症 の治療 など
結節性紅斑のタグ
結節性紅斑に関わるからだの部位
