らんばーといーとんしょうこうぐん
ランバート・イートン症候群
免疫の異常が原因で、筋肉に力が入らなくなる病気。肺小細胞がんに伴って起きることが多い
6人の医師がチェック 27回の改訂 最終更新: 2017.12.06

ランバート・イートン症候群の基礎知識

POINT ランバート・イートン症候群とは

手足の筋肉が疲れやすく、力が入りにくくなってしまう病気です。抗VGCC抗体という異常な免疫が働くことが主な原因と考えられており、高頻度に肺小細胞がんを合併します。主な症状としては筋力の低下・疲れやすさ・目が動かしにくい、などあります。筋力の低下は動かし続けている間にだんだんと改善することが特徴です。 治療は原因となっている病気を治療することが最優先ですが、症状を和らげる治療(対症療法)としてステロイド薬など用いることがあります。ランバート・イートン症候群が心配な人や治療したい人は、神経内科や呼吸器内科を受診して下さい。

ランバート・イートン症候群について

  • 免疫の異常が原因で、筋肉に力が入らなくなる病気
    • 8-9割の方で抗P/Q型VGCC抗体という自己抗体が検出される
    • 自己抗体が、筋肉を動かすのに必要な神経からの信号を出させなくしてしまう
    • 腫瘍性症候群の1つと考えられる
  • 肺癌などのの発生と前後して発症することが多い
    • 50-70%の方は肺小細胞がん合併している
    • 胃がん胸腺腫白血病膠原病などに伴って発症することもある
  • 中年以降の男性に多い

ランバート・イートン症候群の症状

  • 主な症状
    • 筋力低下:特に太腿(ふともも)に力が入りにくくなることが多い
    • 疲れやすい
    • 目が動かしにくい
    • 喉が渇く(自律神経症状)
    • インポテンツ(自律神経症状)
    • ふらつき(小脳失調症状)
  • この病気では、筋肉は動かしているうちに力が入るようになってくるのが特徴(waxing現象:ワクシング現象)
    • 似た症状の出る重症筋無力症では、筋肉を動かし続けると力が入らなくなる
    • 筋肉を動かし続けるとwaxing現象が見られた後に、再度筋力は低下する

ランバート・イートン症候群の検査・診断

  • 症状からこの病気が疑われた場合に行う検査
    • 血液検査:自己抗体(抗VGCC抗体)の存在を確認する
    • 筋電図検査:刺激に対して特徴的な筋肉の活動が見られるか調べる
    • 画像検査(レントゲンCTなど):肺がん合併などを調べる
  • 重症筋無力症やボツリヌス中毒症などとの区別が重要

ランバート・イートン症候群の治療法

  • 原因となる病気(肺がんなど)の発見と治療が重要となる
  • 対症療法(症状を和らげる治療)として薬物療法を行う
    • 血漿交換療法、免疫グロブリン大量療法、ステロイド薬など


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