とうせきあみろいどーしす
透析アミロイドーシス
長期間にわたって血液透析を行っている患者に起きる病気で、全身にアミロイドと呼ばれるタンパク質が沈着して障害が生じた状態
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最終更新: 2022.02.18
透析アミロイドーシスの基礎知識
POINT 透析アミロイドーシスとは
透析治療を長年行うことが原因で、全身にアミロイドという物質がたまる病気です。手指のしびれや手足の動かしづらさ、肩や肘の痛みなど関節に影響することもあれば、心不全や不整脈など心臓に悪影響を及ぼすこともあります。必要に応じて、レントゲン写真やCT検査などを用いて骨や関節を調べます。根本的な治療はないので、痛み止めなどを用いて症状を和らげます。 透析中に関節などの痛みがある場合には透析アミロイドーシスの可能性があります。症状を和らげる方法をなどを担当医に相談してみてください。
透析アミロイドーシスについて
- 長期間にわたって
血液透析 を行っている患者に生じる病気で、全身にアミロイドと呼ばれるタンパク質が沈着して障害が生じた状態透析 で取りきれないβ2ミクログロブリンという物質などが体内に少しずつ溜まり、それがアミロイドに変化して残っていく
- 主な原因
- 長期間にわたる透析治療
- 純度の低い透析液や体への適合性の低い透析膜を使っての透析治療を行う
- 病気の特徴、知識
- 透析期間が10年前後の患者の2〜3割に症状が出る
- 数年透析治療を行っただけで
発症 する人もいる
透析アミロイドーシスの症状
透析アミロイドーシスの検査・診断
- 基本的には経過と診察結果から診断される
- 行われることのある検査
X線 、CT :骨折や骨の変形など、その他の原因によるものを除外する
透析アミロイドーシスの治療法
- 主な治療法
- 根本的に治療する方法は確立されていない
透析 治療について詳しくは「慢性腎臓病」を参考
- 効果的な予防方法や再発予防
- 高性能膜を使用した透析(アフェレーシスの一種)
- 透析液の浄化