接触皮膚炎(かぶれ)の原因について
接触皮膚炎は刺激物質が皮膚を刺激したり、
1. 接触皮膚炎はなぜ起こるのか
刺激物質やアレルギー物質が皮膚に触れることで
接触皮膚炎を起こすものは金属アクセサリーや化粧品など様々です。ただ、同じ金属アクセサリーを身につけていても、接触皮膚炎を起こす人と起こさない人がいるため、その人の体質と原因物質の相性も接触皮膚炎を起こすか起こさないかを決める要因になっていると考えられています。
2. 接触皮膚炎を起こすものにはどのようなものがあるか
接触皮膚炎は身の回りにあるの幅広いもので起こる可能性があります。接触皮膚炎の治療においては原因物質と触れないことが重要です。そのためにも、どのようなものが接触皮膚炎を起こしやすいか知っておくことは大切です。接触皮膚炎を起こしやすいものとしては以下のものがあります。
- 金属アクセサリー
- ネックレス
- 腕時計
- ピアス など
- 化粧品
- 化粧水
- ファンデーション
- 日焼け止め
- 香水
- デオドラント など
- ヘア用品
- シャンプー
- リンス
- 毛染め など
- 石けん・洗剤
- 貼り薬
- 植物・食物
- ウルシ
- マンゴー
- キウイフルーツ など
- おむつ
もし、疑わしい物質があれば、その物質と触れないようにしてみて、症状が改善するかを見てみることで原因物質かどうかの判断ができます。
主な原因物質ごとの接触皮膚炎の特徴について詳しく説明していきます。
金属アクセサリー
接触皮膚炎をよく起こすものにネックレス、時計、ピアスなどがあります。特定の金属アクセサリーをした後にそのアクセサリーが触れていた部分が赤くなったり、かゆくなったりした場合には、しばらくの間つけないようにして様子を見てください。金属アクセサリーを外して改善する場合には、金属アクセサリーに対する接触皮膚炎の可能性が高いです。
化粧品
化粧品に対する接触皮膚炎も頻度が多いものの一つです。例えば、
ヘア用品
頭皮やおでこ、耳周りなどに接触皮膚炎が起こる場合にはヘア用品を原因として考える必要があります。もし、最近ヘア用品を変えたという経験があり、変えた後から皮膚に赤みやかゆみが出るようになった場合には疑いが強くなります。
石けん・洗剤
石けんや洗剤も接触皮膚炎の原因になることがあります。もし石けんや洗剤で接触皮膚炎が起きてしまった場合には、肌に優しいと書かれているものに変えてみてくだい。また、洗剤であればゴム手袋を使用し触らないように扱うといった対応も有効です。
貼り薬
湿布などの貼り薬も接触皮膚炎を起こすことがあります。むれや湿布自体の刺激が原因になるため、暑い季節には汗をふきとってから貼ったり、皮膚が赤くなったら湿布を使わないようにしてください。
また、ケトプロフェンという成分が含まれている湿布(モーラス®テープ、モーラス®パップなど)では、湿布を貼っていた場所に日光があたると接触皮膚炎が起こることがあります。これは「光接触皮膚炎」と呼ばれます。ケトプロフェンは湿布をはがした後もしばらくは皮膚に残るので、使い終わってから1ヶ月程度は湿布を貼っていた場所に強い日光があたらないようにしてください。
植物・食物
ウルシ(漆)の樹脂を触った人は接触皮膚炎を起こすことがあります。ウルシを塗料として扱う人は注意が必要です。身の回りではウルシは漆器(しっき)に使われていますが、乾燥した状態のウルシに対して接触皮膚炎を起こすことはありません。
同じくウルシ科の果物であるマンゴーも接触皮膚炎を起こすことがあります。もし、マンゴーを食べた後に唇が赤く腫れたり、かゆくなったりした場合には、マンゴーによる接触皮膚炎の可能性があるので、お医者さんに相談するようにしてください。
おむつ
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)といって、おむつをしていることが接触皮膚炎の原因になることがあります。尿や便が刺激になったり、おむつの中のむれが原因で