ようついぶんりしょう・ぶんりすべりしょう
腰椎分離症・分離すべり症
腰椎(腰の部分にある背骨)の変形によっておこる、腰痛の原因となる病気
6人の医師がチェック 100回の改訂 最終更新: 2018.11.28

腰椎分離症・分離すべり症の基礎知識

POINT 腰椎分離症・分離すべり症とは

腰椎の変形によって腰痛や背中の痛みを起こす病気のことです。脊椎分離症(本来くっつている脊椎が離れてしまっている病気)が原因のことが多いです。軽症の場合は、自覚症状はほとんどありませんが、長時間の立ち仕事や腰の曲げ伸ばしで痛みを感じることがあります。また、分離すべり症の主な症状は、背中の傷みや異常な感覚、足の筋力低下です。レントゲン検査やCT検査、MRI検査によって分離している部分の特定や神経への影響を調べます。 ほどんどの場合は保存的治療(安静・装具の着用・鎮痛薬など)によって症状が改善しますが、重症化している場合には手術が検討されます。脊椎すべり症が心配な人は整形外科を受診してください。

腰椎分離症・分離すべり症について

  • 脊椎の変形によって腰痛や背中の痛みを起こす病気
  • 骨の名前
    • 椎体:脊椎の円柱状の部分
    • 椎弓:脊椎の椎間関節のついている部分
  • 主な原因
    • 腰椎分離症:本来つながっている骨が分離している状態
      ・子どものころ、負荷をかけ過ぎたことによる疲労骨折など
      ・椎体や椎弓の形態異常
      椎間板などの組織が弱く変性する
    • 分離すべり症
      ・分離症から進行することがある

腰椎分離症・分離すべり症の症状

  • 分離症の場合に起こる症状
    • 自覚症状が出ない場合が多い
    • 長時間の立ち仕事や、腰をのばしたり曲げたりしたときの痛み
  • 分離すべり症の場合に起こる症状
    • 腰痛
    • 足の痛み、しびれ
  • 馬尾症候群:ずれた腰椎の中を通る神経(馬尾)が圧迫されたときの症状
    • 背中の痛み
    • 異常感覚(ピリピリ、ジワジワといったような感覚。痛みと併せて出る場合もある)
    • 足の筋力低下
    • 排尿障害
    • 排便障害 など

腰椎分離症・分離すべり症の検査・診断

  • レントゲン検査:分離やすべりがないかを調べる
    • 分離やすべりがみられても、症状があるとは限らない
  • CT検査、MRI検査:神経の圧迫度合いや、分離部がどこであるかを調べる
  • 神経根ブロック
    • 画像診断で明らかではない場合は、神経根ブロックを行い症状が詳しく調べられる

腰椎分離症・分離すべり症の治療法

  • 保存的治療:基本は痛みや痺れの軽減を目的に行う
    • 安静
    • コルセット装着:腰への負担を減らすために行う
    • 鎮痛薬 (NSAIDs):痛み止めの薬
    • 神経根ブロック(麻酔):しびれや痛みを改善する
    • 血管拡張薬を使うことがある 
  • 手術:脊椎固定術
    • 不安定な骨同士を固定して動きをなくす

腰椎分離症・分離すべり症のタグ

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