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黄色ブドウ球菌食中毒

黄色ブドウ球菌という細菌が出す毒素によって発症する食中毒

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6人の医師がチェック 108回の改訂 最終更新: 2017.08.04

黄色ブドウ球菌食中毒の基礎知識

POINT黄色ブドウ球菌食中毒とは

黄色ブドウ球菌の作るエンテロトキシンという毒素によって起こる腸炎です。食品に含まれる毒素を口にすることで食中毒になります。毒素は耐熱性であり、加熱しても発症を予防できないことが特徴的です。また、摂取してから1-5時間という短い期間で発症することも特徴になります。主な症状は吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・発熱ですが、症状は半日程度で改善していきます。 便を用いた細菌検査(培養検査・エンテロトキシンの有無を調べる検査)を行って診断しますが、症状と発症時間から推測して診断することもあります。症状の原因が細菌自体によるものではなく細菌の出す毒素であるので、抗菌薬を使用しても症状が改善することはありません。基本的には治療しないでも自然に治る病気ですが、症状が強い場合にのみ症状を和らげる治療(対症療法)を行います。黄色ブドウ球菌食中毒が心配な人や治療したい人は、消化器内科や感染症内科を受診して下さい。

黄色ブドウ球菌食中毒について

  • 黄色ブドウ球菌食中毒や化膿性皮膚疾患の原因となる菌。正常な皮膚にもいる菌であり、必ずしも病気を引き起こすとは限らないという細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが原因となった食中毒
    • 黄色ブドウ球菌はエンテロトキシンという毒素をつくる
    • 毒素を食品と一緒に食べることにより、人に危害を及ぼす
    • 毒素は耐熱性であり、食前に加熱しても全く防げない
  • ヒトの手の傷や鼻の粘膜、便などから黄色ブドウ球菌が体内に入ることで起こる
    • ヒトの手が関与する加工食品(弁当、おにぎりなど)が原因となることが多い
  • 夏に発症症状や病気が発生する、または発生し始めることすることが多い

黄色ブドウ球菌食中毒の症状

  • 摂取後1-5時間(平均約3時間)で、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢が起こる
    • 食中毒の中で最も潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間が短い
  • 症状の持続時間は短い
    • 数時間のことが多く、長くても半日程度
  • 一般に高熱は出ない

黄色ブドウ球菌食中毒の検査・診断

  • 血液検査、便検査
  • 細菌検査病気を引き起こしている細菌の、種類を特定するための検査:原因となる食品、糞便、吐物、手拭きなどからの黄色ブドウ球菌食中毒や化膿性皮膚疾患の原因となる菌。正常な皮膚にもいる菌であり、必ずしも病気を引き起こすとは限らない、エンテロトキシンがないか調べる
  • 画像検査(レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査):他の病気でないことを確認するために行われることもある
  • 実際には問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと診察のみから診断されることが多い

黄色ブドウ球菌食中毒の治療法

  • 通常半日から1日程度で症状が自然と改善するため、安静にして脱水にならないよう水分摂取をすることが最も重要
    • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない黄色ブドウ球菌食中毒や化膿性皮膚疾患の原因となる菌。正常な皮膚にもいる菌であり、必ずしも病気を引き起こすとは限らないを殺してもエンテロトキシンは残っているので効果がない
  • 重症の場合でも補液と対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるで様子を見ることがほとんど
    • 脱水症状を起こした場合は点滴を行う
  • 以下の方法で予防できる
    • 食品を扱う時は手指をよく消毒する
    • 手に傷や化細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿であるがある場合は食品を取り扱わない
      ・料理人の切り傷から毒素がうつることが多いので、切り傷がある人が料理をする場合は手袋をするなどで防ぐことができる
    • 食品を10℃以下に保つ
    • 調理をする人は、帽子やマスクを着用をするようにする
  • 加熱をしてもすでに産生された毒素は分解されないため予防できない

黄色ブドウ球菌食中毒の経過と病院探しのポイント

黄色ブドウ球菌食中毒かなと感じている方

黄色ブドウ球菌食中毒は、いわゆる食中毒の中でも有名なものの一つです。黄色ブドウ球菌食中毒や化膿性皮膚疾患の原因となる菌。正常な皮膚にもいる菌であり、必ずしも病気を引き起こすとは限らない自体は人の皮膚に普段から存在している菌ですが、これが食品中で繁殖して毒素を作り出すことが問題となります。おにぎりやサンドイッチといったような手づかみで調理するものが原因となりやすいです。

食事をとった後数時間以内に嘔吐や腹痛、下痢といった症状が出現した場合には黄色ブドウ球菌食中毒の可能性があります。しかし、症状のみからその原因が黄色ブドウ球菌だと確定させることはできません。原因となった菌が何であるかを悩む必要はあまりないので、症状が強ければまずは内科や小児科のクリニックを受診してみるのが良いでしょう。大病院でなければ対応ができないような病気ではありませんので、お近くのクリニックの受診が適切です。

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黄色ブドウ球菌食中毒でお困りの方

黄色ブドウ球菌食中毒は、薬で治すことができません。菌そのものが問題であれば抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含むが効くはずなのですが、実際は菌が分泌した毒が問題となるのが黄色ブドウ球菌食中毒や化膿性皮膚疾患の原因となる菌。正常な皮膚にもいる菌であり、必ずしも病気を引き起こすとは限らないによる食中毒だからです。毒自体は単なる化学物質なので、抗生物質で分解することはできません。

黄色ブドウ球菌による食中毒は、体内に毒素が入ってから数時間ですぐに症状を発症症状や病気が発生する、または発生し始めることし、逆に1日程度ですぐに治まるのが特徴です。特効薬がありませんので、下痢と嘔吐で脱水を起こさないよう、少しずつでも水分を摂取しながら、体内の毒素が分解されるのを待つことが治療となります。ですので、症状が辛いときに無理をして病院を受診しなければならないということはありません。
病院を受診すると、他の病気ではないことを確かめられるというメリットはありますが、黄色ブドウ球菌食中毒らしいという診断になったら、その後は特に大きな効果のある薬が処方されるというわけではありません。

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