こうかせいいしゅくせいたいせん
硬化性萎縮性苔癬
外陰部の粘膜に起こる病気。思春期や中年以降の女性に多い。粘膜や皮膚が白く変色し、進行した場合はびらんや水疱などができることがある
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最終更新: 2022.04.13
硬化性萎縮性苔癬の基礎知識
POINT 硬化性萎縮性苔癬とは
外陰部の粘膜や白く変色して、ただれたり(びらん)えぐれたり(潰瘍)する病気です。中年以降の女性に多いです。原因は不明ですが、リンパ球による慢性的な炎症が関係していると考えられ、少しずつ大きくなっていく特徴があります。治療にはステロイドが含まれた塗り薬を使い、がんに変化することもあるので、慎重に経過が見られます。硬化性萎縮性苔癬が心配な人は皮膚科を受診してください。
硬化性萎縮性苔癬について
- 詳細な原因は不明であるが、
リンパ球 による慢性的 な炎症 が関与していると考えられている - 中年以降の女性に多い、
外陰部 の粘膜の病気- 思春期や閉経前後の女性に多いと言われている
- 男性よりも女性に多い(男女比=1:10)
- 外陰部以外に
症状 が出ることは珍しい
- 遺伝しない病気と考えられている
- 男女ともに外陰部に症状が出やすい
- 女性の場合
- 膣を中心とした部位に光沢や盛り上がりのある
皮疹 が出てくる - 皮疹の表面がただれたり出血したりすることがある
- 膣を中心とした部位に光沢や盛り上がりのある
- 男性の場合
- 亀頭包皮の内側や亀頭に光沢や盛り上がりのある皮疹が出てくる
- 尿の出てくる部分まで皮疹が及ぶと尿が出しづらくなる
- 女性の場合
硬化性萎縮性苔癬の症状
外陰部 や肛門周囲にかけて粘膜や皮膚が白く変色する- 徐々に大きさは広がり、また
びらん や水疱 などができる場合もある
- 徐々に大きさは広がり、また
- かゆみや痛みを伴うことも多い
硬化性萎縮性苔癬の検査・診断
- 視診と病理検査で診断する
外陰部 の掻痒を来たす疾患と鑑別 をする- 性器
カンジダ 症 - 膣
トリコモナス 症 - 下着や生理用品などによる接触性皮膚炎
- 性器
硬化性萎縮性苔癬の治療法
皮疹 が根強く治らない場合は、強力なステロイド 軟膏(デルモベートなど)を使用することがある- ステロイドを使うと
真菌 感染(特にカンジダ 症)のリスクが上がるので清潔に保つことが重要 - また、真菌感染の有無の確認のために定期的に通院することも必要
- ステロイドを使うと
がん 化することがあるので、継続的な治療が重要
硬化性萎縮性苔癬のタグ
硬化性萎縮性苔癬に関わるからだの部位


